住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog

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【スタッフつぶやき】プロの技術

N様はできることは、できるだけご自分でされたい方
「自分のことは自分でするのが当然じゃない」と一般的には思われるけれど、介護では手伝わず見守ることの難しさがある
安全のための介助は当然のこととして、ご利用者様が”できる”ことはできる限りご自身でしていただく
ただ、お手伝いすれば時間も早く終わり、ご利用者様自身も楽ではある
人というのは老いも若きも誰しも楽に越したことはない
私たち介助者が手を出し過ぎると、ご利用者様が本来持っておられる”機能”を奪い兼ねない
その微妙な匙加減が難しい

N様はその時代では珍しいであろう、女性として管理職に就き新卒から定年まで勤め上げられた
人に迷惑を掛けることを嫌い、座右の銘は「人に優しく、自分に厳しく」

N様とお風呂をご一緒したある日
お声掛けにお部屋に伺うとトイレから声が聞こえる
「さっさせんね!!」
伺ったすぐだったので、お声掛けが遅かっただろうか?と不安な気持ちになりながらトイレが終られるのを待っていると
「待たせて、ごめんね」
と出て来られるN様
こちらこそ、遅くなったのかすみません、と謝罪するとN様が不思議な顔をされたので、トイレから声が聞こえました、と言うと
「あれは自分に言ってたの、もたもたせず”さっさせんね!!”って」
お一人のときでも、自分に厳しいんですね、と二人で爆笑

その後、脱衣所にてセーターがなかなか脱げないN様
お手伝いしていいですか?と伺うと
「お願いします」と快諾いただく
それに続けて
「あなた、心の中で思ったんでしょ?”さっさせんね!”って」
さらに続けて
「でも、本当はそう心の中で思っても言わないんでしょう」
と言われる
私を言葉の罠に嵌める気ですか?!
と抗議すると
「私の性根の悪さがバレてしまった」
と笑われている
もう何も言いません!!
「あなたプロね」
と二人でまた大爆笑

N様はお風呂からの帰り道いつも言われる
「私はお風呂も好きだけど、こうやって職員さんと二人で話す時間も好きなの」
私もN様のお風呂のお手伝い好きです
その自立心、大好きです
その自立心も言葉の罠もプロの技術で受け止めさせていただきます



【スタッフつぶやき】I'm fine thanks

私たち職員はご利用者の皆さんに
「お変わりはないですか?」
や、今の季節なら
「風邪など体調不良はありませんか?」
と廊下やお部屋に伺った際など顔を見掛けるとお声掛けする
それは「こんにちは」の挨拶の続きであったり、仕事の一環であったりする

英語を操られるN様
ディサービスからの帰りのエレベーターがご一緒になった
N様は2階から上がられ、3階から乗り込む私
ご一緒させて下さい、とエレベーターに乗り込むと
しっかりと私の目を見つめられながら
「お元気ですか?」
と、はっきりとしたN様の口調で聞かれた
思えば日本人同士で、こんなにはっきりと元気かどうか聞かれた経験ってないもんだな、と思うとどう返せばいいのか分からず
"I'm fine thanks, and you?"
と答えてみると、しっくりときた
N様は日本語を話されていても英語がしっくりくるのは、英語の思考も含まれているからなのだろうか
以前N様と英語で話すと自分であっても自分でない人格、英語で話す”自分”がいますよね、と話た
普段からN様はそのスイッチをオンオフされているんだろうか
不思議な魅力のN様

そして、人から元気?と聞かれると自分を思ってくれる人がいる、嬉しい気持ちになることに気がついた
これから、私も何気なくではなく、はっきりと意思を持って
「お元気ですか?」
と聞いてみよう



【スタッフつぶやき】カメとウサギ

以前にも書いたサービス中に歌いまくってお隣のM様まで歌声が響いていた私とO様

朝食後にO様とおトイレに行った
O様が前回同様に何か口ずさまれている
何を歌われてるんですか?と伺うと
「何だろう」
とフッフ〜♪フッフ〜♪と鼻歌を続けられる
何の歌だろう?と考えて、私の回答は
”もしもしカメよ、カメさんよ〜”

そうとなれば、それにしか聞こえない
違ったとしても、もしもしカメを二人で歌えば、楽しくて止まらない
”もしもしカメよ、カメさんよ”とトイレで二人で合唱する

”歩みのノロいものはない、どうしてそんなにノロいのか~”
と歌い終わりO様が
「私のことだ!!」
と笑いながら話される
何がです?と伺うと
「カメは私だわ!!」
とケラケラと笑いながら話される
じゃあ、私はシャンシャンしているのでウサギですよ!と話して
また笑う
そして歌う

”どうしてそんなにノロいのか〜”とトイレから出たそこに職員KさんとTさんが
二人でケラケラ笑いながら歌っていると
KさんもTさんもコントのようにお互いを見て、自分を指差し
「私?」
と顔を見合わせている

カメとウサギたち、皆んなでケラケラ笑い合って朝の時間が終わりました



【献立表】(2月16日~3月1日)

2月16日から3月1日の献立表です。


ファイルイメージ

【スタッフつぶやき】これぞ本場の

神経とは中枢神経から末梢神経とあり、運動神経から自律神経、交感神経や副交感神経など人間を動かす要
運動神経のように自分でコントロールできる神経もあれば、消化機能のようにコントロールの効かない神経もある

最近ご入居されたK様
身長も高く、背筋もいつもピッシリ伸ばされて、話される口調もとても穏やかな、矍鑠(かくしゃく)とされた紳士

つい先日入浴のお手伝いをさせていただいた
「はじめまして」のご挨拶とK様、私それぞれの出身地のお話をした
K様は小倉生まれ、小倉育ちの”無法松”
とは言っても、無法松とは対極のようなK様ですよね、と話しながら初日は終わった

そして、2回目の今日
今日もよろしくお願いします!とご挨拶し、まずは血圧を測らせて下さいと血圧測定
K様のお部屋は午後からの日差しが特に暖かいお部屋
午前中は曇ってましたが午後からはお天気が良くなって気持ちいいですね、と話すと
「外も暖かいよ」
と仰った
ご家族やリハビリなどで外出されていたのかな、と思い
「(外は)暖かかったですか?」
と答えると
「いや、知らないけどね」
と、あまりに矍鑠と答えられたので
「知らんのかい!!」
と関西人のコントロールの効かない反射神経で突っ込んでしまった
慌てて、すみません!!と謝罪すると、穏やかなK様のまま
「関西の人にツッコんでもらったね」
と笑われた
「家に一人でいると笑うこともないから」
と笑っていただけてよかったような、恥ずかしいような

前回より少し高めの血圧は笑ったせいと、また笑ってお風呂をご一緒しました
K様、これからもどうぞよろしくお願いします



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