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【スタッフつぶやき】気の合う仲
- 2025-06-03 (火)
- つぶやき
”気が合う”と言うのは、同じようなことに興味があったり、話ていて楽しかったり、一緒にいて気楽だったり、年齢に関係なく仲良くなれる間柄
私がモナトリエで働くきっかけとなった友人もそう
年齢は違うけれど、気が合い、縁が繋がり今に至る
明後日お誕生日のM様も気の合う仲
M様の入浴のサービスに入ったとき、弟さんが勤められていた病院がなんと私が生まれた病院に勤務されていたという事実が分かり、それが縁で仲良くさせていただいている
M様は普段はとても静かな方で、いわゆる”学者さん”である
お部屋に伺うと観られているテレビは”放送大学”
面白いですか?と伺うと、
「僕は頭が良くないから、少しでも勉強しようと思って観ています」
と照れ笑いしながら放送している物理統計学を説明してくれる
ある日は日本人で初めてノーベル化学賞を獲られた福井謙一博士の本を読まれている
これまた、面白いですか?と伺うと、福井博士がどのような研究でノーベル化学賞を獲ったのか、私でもわかるような言葉で説明していただく
「福井博士だからなしえた研究、化学に新しい視点を与えた功績がノーベル賞なんです」
と熱く教えていただける
ご自分の好きなこと、好きな分野、好きな人物について、とても楽しそうに話されるM様
M様のお部屋から旦過市場の再開発工事が一望できる
昨夏、家屋建物が取り壊された後、しばらく遺跡発掘調査が行われいた
私は多少歴史が好きで、細川忠興が造った”小倉藩”について調べたことがある
M様のお部屋掃除の際に、あの石垣は細川忠興時代に築かれた外堀の一部だと思いますと話し、それから小倉藩の普請、歴史をM様にお話しした
翌週、お掃除に伺うとM様が何かチラシのようなものを見せてくれる
「これはどこですか?」
チラシを見せていただくと、北九州市が埋蔵物について発掘調査報告としてまとめた資料
これは今回ではなく前回去年に行われた調査で、もう埋め戻されています。あそこですね、と説明すると
「よくご存知ですね」
とニコニコされている
私も嬉しくなって、小倉城築城について話が弾んでしまう
別の日は小倉駅で開催されている古本市のお話をし、次のときにお互い買った古本の話で盛り上がる
別の日は大阪万博のおすすめパビリオンを話し、各国の万博について語り合う
M様は私にとてもたくさんのことをお話ししてくれる
それはM様の人生観だったり、ご家族の思い出だったり、ルーツだったり
M様に代わって伝記を私が書けるんじゃないかと思うほど、本当にいろいろお話ししていただける
M様のお友だちのお話もよく伺う
けれど、M様のお友だちもう亡くなられた方が多く、ときどき寂しそうな顔をされる
ある日、M様に
「私はヘルパーですが、M様のお友だちの一人に加えてください」
と伝えたことがある
いつものM様の照れ笑いをされながら
「ありがとうございます」
と言っていただいた
M様とお孫さんは同じお誕生日だそう
いつの日かお孫さんにおじいちゃんから聞いたお話をしてみたい
とりあえず、M様、まだまだお元気で、まだまだお話をたくさん聞かせて下さい
お誕生日、おめでとうございます
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