住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog > つぶやき
つぶやき
【スタッフつぶやき】春はあけぼの
- 2025-03-26 (水)
- つぶやき
ヘルパーには様々な勤務時間がある
朝、起床のお手伝いをする早出から、日中のお掃除や入浴のお手伝いをする日勤、夜、就寝のお手伝いをする遅出、夜勤などがある
早出勤務は07時からの仕事なので、春分の日がくるまでは真っ暗な中出勤してくる
春分の日が過ぎ、以前よりはだいぶ明るくなってきていても、やっぱりまだまだ薄暗い07時、私たちの仕事が始まる
Y様は長崎生まれの、とてもおおらかな方
長崎という土地柄もあって、女学生時代は外国の先生がおられる学校に通われ、中華街の美味しいものをよく学校帰りに食べられていたそう
外国人の先生とは英語で話されたんですか?と伺うと
「私は日本語しか話せないから、日本語だったんじゃないかな」
とすごく真剣な顔つきで考えられてから、
「もう忘れてしまったわ」
とY様のふく良かな笑顔でワッハッハと笑われる
このY様の”真剣さ”と考えた結果”まっ、いっか”とあっさりと潔く考えることを手放され、笑われる流れがとても好き
昼の方が長くなったとは言え、薄暗い朝一番にY様の起床のお手伝いに伺った
おはようございます!、とY様のお部屋に入り、カーテンを開けながら起床のお手伝いに来ましたと伝える
布団の中からY様がまだ夢うつつな声で聞かれる
「(今は)朝なの?夜なの?」
まだまだ寝ていたいお気持ちは分かりますが、残念ながら朝です、と答えながら着替えなどをお手伝いする
シャツを着ながらY様が
「朝も夜も分からないなんて、私はバカね」
ボタンを留めていた私は手を止め、Y様の目を見つめて
「今日一番最初の仕事でY様のところに来て、Y様に”私、バカよね”って言われたら私は一体何て答えればいいんですか?」
続けて
「もう、歌うしかないじゃないですか!!
♪私バカよね〜おバカさんよね〜♪」
最初私の言葉を受け”ハッと”されていたY様も歌い出すと、ワッハッハと大笑い
九州では”あほ”じゃなく”バカ”を使うんですね
細川たかしは「矢切の渡し」もいいですね
と、話題は続き春の1日が始まりました
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【スタッフつぶやき】余韻
- 2025-03-21 (金)
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先日開催された”マルシェ”
焼き芋の賞味期限が今日までということで、購入されたご利用者様におお声掛けする
S様もマルシェに行き、焼き芋を買われていたので、入浴のお手伝いに伺った際に「食べられましたか?」と伺う
「焼き芋は美味しくて、買ったその日に食べちゃった」
と満面の笑顔で
「あのお芋は特別なのか、今まで食べたお芋の中で一番甘くて美味しかった!」
美味しさを思い出しながら話される
お風呂のお手伝い中もマルシェの話は続き
「パンも美味しくて、私は特にアンパンが好きなの」
「甘さもちょうどよくて、お芋もパンも、もう一個買っておけばよかった」
とあの日の楽しさが思い出されて止まらないご様子のS様
「次はいつあるの?次も声かけてね」
楽しいことはご一緒しましょうね!とお約束する
S様のお風呂が終わり、お風呂場のある廊下に出ると別のS様が足腰の健康のため、日課の散歩をされていた
入浴をご一緒したS様をお部屋にお送りした後、お風呂場に戻り次のお風呂の準備をしていると、散歩されているS様がお風呂場を覗かれて
「あなた、この間のお店屋さんのお話されてたわね」
と声を掛けていただいた
楽しかったですよね、とS様と一緒に廊下を散歩しながらお話しする
「私はココアをYさんとSさんと一緒に買って飲んだのよ!ココアにはマシマロも乗っかって、すごく甘いの」
「それに、お芋もすごい甘くて」
「甘いものに、甘いもの、最高よ!!」
”最高!!”な気分のS様が言葉から溢れ出て止まらなさが、大好き
次出店するなら、たい焼きや大判焼き、たこ焼きもいいですよね、と楽しい話が止まらない
「あなた、次はいつあるの?次も絶対開催して欲しいわ!!」
S様お二人にお約束した
それは、
「ご利用者様から大変ご好評を得て、ぜひ次回も開催して欲しいとの声を伺った。
それを施設の偉い人たち、企画してくれる職員たちに伝える」
だから、ここに記し伝えます
美味しく、楽しい時間は、美味しく、楽しい余韻となる
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【スタッフつぶやき】マルシェ
- 2025-03-19 (水)
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Y様のお部屋掃除をしていたら、お隣のS様が来られ
「Yさん、今日の午後、パンとコーヒーと焼き芋が来るから、一緒に行きましょうよ」
普段は少食のY様も
「何時から?行こう!行こう!!」
とテンション高め
この感じが懐かしいと思っていたら、そうだ、これは子供時代、特別だった”お祭り”のときと同じだ
S様、Y様、お二人とも
「アンパンはあるかな?」や「焼き芋はねっとりかな?ほっこりかな?」とお喋りからウキウキが漏れ出して、私もウキウキしてくる
開催場所もモナトリエの玄関なので、エレベーターで楽々移動
ご一緒したM様は「焼き芋を食べるのは何年ぶり!やっぱり芋が美味しいね」と声を弾ませられる
一度お部屋に戻られ、やっぱりもう一回!と再来店される方も
パンは定番のあんぱんが人気で、次にピザパン
焼き芋は焼いても焼いても足りないほどの大人気
コーヒーも香りに誘われて、甘いのにしようか、苦いのもパンに合うし
ご一緒したエレベーターで
「あなた何買ったの?」
「それも美味しそうね」
とご利用者様同士の会話も弾む
普段と同じ場所が、普段とは違う仕様で、こんなに楽しい時間に
ご協力いただいたお店の皆さま、ありがとうございました
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【スタッフつぶやき】出会い
- 2025-03-12 (水)
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「ソリで出勤したの?」と聞かれる雪が降っていた頃から、少しずつではあっても確実に日が昇る時間が早くなり、梅が咲き、新芽が出始めた
そう、春が確実に近づいている
S様の入浴お手伝い
S様のご家族は遠方におられるので、S様とご一緒すると
「次は◯ヶ月後に来てくれるの」
「私は耳が遠いから、病院に行って先生のお話を聞くとき聞こえてないこともあるかもしれないと心配だから、一緒い行ってもらうために来てもらうの」
と話される
娘さんと会えるのもいいですし、優しい娘さんですね、と答える
先日来られた際に設置された荷物棚やソファーがとても良く
「私が生活しやすいようにって優しいの」
と、とても嬉しそうなS様
S様とはご家族のお話や他にも色いろお話しするけれど、
「主人もいたし、兄弟や親戚もたくさんいたけど、今は誰もいなくなったから、寂しいよ」
と時どき口にされる
この寂しさに正しい返答などというものは存在しないと常々思っている
昨日もそう話される寂しそうな表情のS様を見ながら、考えていた
3月11日
誰もが”あの日”自分は何をしていたのか思い出せる日
14年前の私は自分が北九州で暮らし、ヘルパーとして働いているなんて微塵も思ってもみなかった
そう思ったとき自然と言葉が出てきた
「たくさんの方とお別れをされてきたと思いますが、S様がこうやって元気でおられたから、私はS様と出会えた。ありがとうございます」
寂しそうだったS様が満面の笑顔になられ、
「そうね、本当にそうね、ありがとう、本当にありがとう」
と湯船から手を差し出され、私の手を包み込むように握って下さった
お互い、元気でいましょうね
二人とも水滴なのか、汗なのか、涙なのか、溢れ出てくるものがあった
別れの季節でもあり、出会いの季節でもある春が近づいている
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【スタッフつぶやき】伝統
- 2025-03-08 (土)
- つぶやき
「老舗」とは古臭い響きを含んで現在に至る「伝統」で、時代を超えて存在するものである
言わずと知れた虎のマークの和菓子屋さん
京都で創業し5世紀に渡り羊羹を筆頭に和菓子の最高峰として存在している老舗
最近ご入居されたK様から御挨拶として職員に頂戴した
頂いたとき、20代の若手職員Kさんとお昼休みが一緒だった
慌てるところをほとんど見たことのない、いつもクールに淡々と仕事をこなすKさん
ご利用者様たちから「若いのにしっかりしている」と太鼓判押されまくり
虎屋!!と脈拍急上昇している私を横目に、通常運転なクールKさん
はしゃいでる40代、恥ずかしいけど、止められない
「どれが美味しいですか?」と聞かれたので
虎屋と言えば「夜の梅」
夜の梅の謂れを聞かれもしないのに語る私
でも、近年発売された紅茶やハチミツも上品な味でおすすめ、と一気に話す
緑茶も一緒にと、持っていたティーパックも一緒に渡す
「羊羹ってほとんど食べたことないかも」
と言いつつ美味しそうに食べてくれるKさんを見るのも眼福
その日夕食後、K様をお部屋にお送りする際、お礼と合わせ虎屋の”餡子”のお話をした
「あの濃さと甘さが虎屋さんなのよね」
別の日、我がヘルパー部門の誇る20代もう一人のKさんとお昼休みが一緒になった
頭の後ろにも目があるのか?!と言うほどの視野の広さと、さっきまであそこにいたのに、もうここにいる?!と言うマッハの動きで、一緒に仕事をすると「私はただウロウロしているだけで気づいたら終わっていた」ことが多々ある
当然のように、マッハKさんにも虎屋を語る
「夜の梅」夜のように濃い黒の羊羹の中に現れる小豆が”闇に咲く梅のよう”だから「夜の梅」
「すごいですね」
と羊羹を頬張っている
ぜひ、K様にお礼を言うときに「夜の梅」を語って差し上げて!きっと喜ばれるから
と話した
その日の夕食の誘導
K様とマッハKさんがエレベーターから、クールKさんと私が待つ3階に降りて来た
K様に
「この子たちに”夜の梅”の話をしたんですよ」
と話すと、満面な笑顔で
「まあ、それは素敵」
とクールKさんとマッハKさんを交互に見られる
「お話しするの忘れてました」
「とっても美味しかったです」
と笑顔で答えるそれぞのKさんがかわいい
一つの”モノ”でいろいろな世代が繋がり語れるのが、老舗であり伝統
美味しいだけでなく、繋がれる話題を、K様ありがとうございました
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