住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog

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【スタッフつぶやき】自然は偉大な女性なり

Mr.トルネードと呼ばれた気象学者、藤田哲也博士をご存知だろうか?
北九州市出身でアメリカに渡り、飛行機をも落としてしまう強烈な下降気流、ダウンバーストを発見し、竜巻の大きさを測る基準"F"スケールは藤田博士のFを元に名付けられている

M様はこの藤田博士が北九州工業大学の講師時代、小倉中学校の臨時講師として来ていた藤田博士の言葉、実験に薫陶を受け、その後の進路に多大な影響を受けられた

先日の台風
M様の入浴介助をした
台風の話をしていたら、M様が
「日本も台風何号なんて味も素っ気もない名前じゃなく、アメリカの台風(ハリケーン)のように女性の名前にすればいいのに」
と仰った
「世界的には自然に対して女性名詞(She)を使うことが多いですよね、女性が強いからですかね」
と私が続けると、M様が
「女性は強いですよ」
と呟かれた

M様は普段とても寡黙な方である
私もM様とお喋りするのもお部屋のお掃除やお風呂のときくらい
博学で様々なことに興味を持ち、好奇心を失われないM様とのお喋りは多岐に渡れど、聞いたことがなかった質問をしてみる

「もしかして、M様の奥様は台風のような女性でしたか?」

湯船に浸かりお湯をかき混ぜながらM様が「君、それを聞くんだね」と言うような、笑みを携えながらもう一度呟かれる
「女性は強いですから」

そこから先のお話は私とM様と二人だけの秘密とさせていただきます
あしからず




【コメダ珈琲店へ】モナトリエ・デイサービスセンター

  • 2024-08-31 (土)

 外出レクの中でも、喫茶店へのお出かけは特に人気です。先日は、「コメダ珈琲店」の話題になり、早速お連れすることに。もちろん車での送迎ですが、暑さ対策や体調の変化にも対応できるよう、諸々の機器を携え看護師もご一緒させていただきました。
行きの車内から、街並みの変化や昔話にも花が咲き盛り上がります。お店に着くと、温かなお出迎えを受け、少し広めのお席へと。メニューをご覧になると、「最近テレビで見たの」「コメダ珈琲ならこれよね」と、皆様のオーダーは、名物デザート「シロノワール」、そしてコーヒーです。いつもとは違う場所、違うおやつに、おしゃべりも弾み、翌日まで「楽しかったね」のお声が何度も聞こえるほど、お喜びいただけました。
今後も、いろいろな場所や内容を検討しつつ、外出レクにお連れする予定です。どうぞ楽しみにお待ちください。




【ギターコンサート】モナトリエ

  • 2024-08-31 (土)

フォークソングやCMソングで
懐かしのあの頃の風を感じて

本番の随分前から、ギターを抱えリハーサルを行うのは、弾き語リストの針尾清さん。そこへ、早めにお越しの方々が少しずつ席を埋めていくと、さすが弾き語リスト。リハーサルのはずが、早速、会場との掛け合いが始まります。懐かしい昭和のテレビやラジオドラマの曲、昔の小倉の話に加え、針尾さんが小倉西高(昔の高女)ご出身だと知ると、多くの方がうなずき、親近感が増していきます。
 幕開けは、針尾さんがマネージャーを務めていたバンド、チューリップ『心の旅』。続いて『リンゴの唄』、♪おいら岬の灯台守は~で知られる『喜びも悲しみも幾歳月』、そして♪明るいナショナル、明るいナショナル、♪ワワワ、輪が3つ、ワワワ、輪が3つ、ミツワ、ミツワ、ミツワ石鹸と、コマーシャルソングも。「私は伴奏に来たわけではありません。あの頃その頃の時代の風を運びに来ました。歌いながら思い出してもらえたら」、という選曲に皆様からは自然と歌声が上がります。
 後半は、フォークソングを長年やってきた針尾さんが、詩の良さも絶賛する、中島みゆき『糸』、さだまさし『案山子』からスタート。「皆様いろいろな歌を聞かれると思いますが、あっ、そんな歌もあったよねという歌を」と披露されたのは、♪もしもしベンチでささやくお二人さん、♪村の駐在所に若いお巡りさんが来ただとよ、♪田舎のバスはおんぼろ車、などなど。あえてフルコーラスではなく、出だしやサビの印象的な部分をピックアップしているため、演奏はあっという間に20曲以上に。
「今日からまた新しい人生が始まります。今日が一番若いんですよ」と、お開きの曲は『若者たち』。「懐かしかった~あんな歌をねぇ~」「うれしかった~」「いろいろな曲があって楽しかったですよ」「フォークソングは、よく歌っていました」と、余韻の中、ご自身でもう一度、歌う方もいらっしゃるほど、お喜びいただけました。



弾き語リスト 針尾清さん
高校・大学在学中に井上陽水のバックバンドでピアノを弾く。1972年、チューリップのデビューに伴いマネージャーとして上京。「心の旅」ヒット後、延べ1年間、ヨーロッパを放浪。帰国後、ロックバンド「とべない飛行船」結成。79年キャニオンレコードからメジャーデビュー。解散後は、海外旅行専門添乗員、母の介護、大学での学び等を経て、音楽活動を再開。ポップス、フォーク、グループサウンズまで、幅広く弾き語り活動を展開している。


【スタッフつぶやき】協力し合って強力になる

介護施設で働くということは、ご利用者様の生活を根本的に支えることに直結している

一般的な会社であれば、不要不急の外出も控えなければいけないような台風であっても、私たち介護職員は自分たちの安全も確保しつつ、どうにかして出勤できる方法を考える

公共交通機関が止まれば歩いて帰れるように準備する人もいれば、タクシーを使う人、遠方の人は施設近くのホテルに泊まる人もいる

車で通勤している人は帰る、来る交通手段のない人を通り道だからと、声を掛け合う
ある職員は通常9時出勤でも交通手段がなく、近くに住む職員の7時早出出勤の車に同乗してでも出勤を調整したり
声をかけ合いながら、支え合いながら

働く職員一人ひとりが、自分のできること、できる方法で考え、協力し合う
協力し、強力になる

それはご利用者様のため、その一つの目的のために

「何事もなかった」「台風なんて分からなかった」
ご利用者様に普段通りを過ごしていただく、それが私たちの仕事です





【スタッフつぶやき】台風はタライに乗って

台風は特に大きな影響もなく、無事通り過ぎた
ひと安心

台風の前々日、まだ台風が奄美大島にいる頃に、冗談がお好きなN様の入浴介助があった

N様はお若い頃は美容師、それも日本髪を得意とされる美容師さんで花嫁さんから八幡のキレイ処の日本髪から着付までこなされていた、プロ
日本髪の「元結」をキレイに結う秘訣は奥歯でしっかり噛み、力を入れることだそう
だから、奥歯が一番弱くなり、今はインプラントを入れられている
インプラントはチタン製というお話をしていて
「じゃあ、空港の保安検査では金属として反応するんですかね?」
と言うと
「あなた、そんな発想、よく出てくるわね?!」
と呆れた顔を少しされながら
「北九州空港に行って試してみなきゃ」
っと冗談に乗っかってくれる

さて、話は戻り台風前
N様が血圧を測りながら台風の話をしていると心配そうに話される
「(台風の風で)揺れるかしら」
8月の上旬の宮崎県の地震ではN様のお部屋は揺れたので、揺れに敏感になられているそう
建物が頑丈だから、風では揺れないんじゃないですか、とその日は話して終わった

台風が九州をノロノロと横断した朝
N様と朝食後のエレベーターがご一緒になったので伺ってみる
「揺れましたか?」
「何が?」と言われるので、風でお部屋が揺れなかったか伺うと、そんなことも忘れておられた
よかった、よかったと笑っているとN様が
「あなた、今朝は何で出勤したの?」
「モノレールが止まっていたので、車です」
と答えると
「(あなたなら)タライで来たのかと思った」
「一寸法師のように小さければタライもありですが、浮かぶ前に沈みますので」

二人で大笑いして北九州から台風が離れていきました



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