住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog
【スタッフつぶやき】遊び
- 2026-03-26 (木)
- つぶやき
H様のお風呂、お声かけにお部屋に伺った
パジャマ姿のH様
「寝ようとされてました?昼寝前にお風呂をご一緒しましょう」
お声掛けすると
「え〜っ、お風呂ぉ〜、今日はぁ〜いいよぉ〜」
全ての語尾を伸ばし、お風呂NGを押し出される
こういう場合、私は詐欺師のように言葉尻を捉える
「”いいよ”はOK”いいよ!”でしょ、さあ、入りましょう」
「違う、入らないの方よ」
そんな言葉聞いてません、と笑いながら血圧を測る
「すご〜っく血圧が高いとか、すご〜っく低いとかあればお風呂中止もありますよ」
計測結果はお医者さんも褒めるほどの正常血圧
「ええぇ、ちゃんと測れてる?」
「苦情を言われても、私がイカサマできるはずない機械で測らしてもろてます」
また二人して笑う
「次は体温をお願いします、これもめっちゃ高熱ならお風呂中止ですから」
「脇をしっかり絞めて、上がりますように」
どんな願い事ですか?!と二人で笑い、結果、これまたバッチリの体温
「残念でした、さあ、お風呂ご一緒しましょう!」
そうお声掛けしても、どうも今日はお風呂の気分になれないH様
「ほら、ここで生活してると家と違って何もしなくていいでしょ、ごはんも上げ膳据え膳、お掃除も洗濯も全部してもらえるし、体を動かさないし、綺麗なの、私」
詐欺師の私はまた言葉尻を捉える
「綺麗ですよ、H様は、べッぴんさんやと思いますよ、だからお風呂入って綺麗を保たんと」
「そうじゃなくて〜」
「分かってます、分かってます、それに、部屋の掃除はH様がしたっていいんです、私たちもお掃除しますけど、H様も日々掃除機かけたりモップで床拭いたり、トイレ掃除されたってええんですよ、ご遠慮なく」
さらに続ける
「お掃除しはって、それで体動かしてH様の体が汚れたらええ、そしたらお風呂も入られるんでしょ、ちょうどええやん」
「ええぇ〜、あなたたちの仕事を奪っちゃいけないわよ」
「私たちは私たちで掃除はしますから、大丈夫、いろいろ綺麗になっていいじゃないですか」
私とH様の話は盛り上がり、笑い声は大きくなるけれど、H様のお風呂の気分は全然盛り上がっていない
お風呂のサービス時間リミットになり、私もここまでと諦める
「次回のお風呂は必ず入ってくださいね」
嬉しそうなH様が
「今日はまけてもらったから、次回はお誘いを受けさせていただきます」
「必ずですよ」
何度も念押しして、お部屋から退室する際、扉を閉める私にH様が言われる
「また遊びに来てね」
「遊び」に顔も出しますが、「仕事」でお風呂も入ってくださいね
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【スタッフつぶやき】話し相手
- 2026-03-24 (火)
- つぶやき
ご利用者様にとって、ヘルパーは不思議な存在
家族のような近さはない
他人というほど知らない仲ではない
友だちというほどお互いを知らない
でも、近くにいて必要であれば相談や悩みを聞き、家族では聞けない話を聞くことも多々ある
春になると思い出す
あるご利用者様がお部屋のお掃除に伺い、シーツを交換しながら話された
「私の初恋の人がね、この間亡くなったって新聞に載ってたの」
すごく、懐かしく輝かしい日々を思い出すように話される
「今と時代が違ってね、お互い、相手を思っているけど、それを伝えられなくて」
聞いている私までもキュンキュンしてしまう
「家族が決めた結婚をしたけど、風の噂はあれやこれや聞こえてくると、いつもどうしてるのかなって思ってたの」
女学生の顔になられている
「素敵なお話!ご家族にされたことあるんですか?」
その方は目を大きく開けて
「あるわけないわよ!なぜか、あなたには話たくてね」
抱きしめたくなるほどの笑顔で答えらた
一緒にシーツを交換しながら、二人して10代の女の子に戻って笑いあった
春はたくさんの思い出に溢れている
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【スタッフつぶやき】春到来
- 2026-03-19 (木)
- つぶやき
”ほぼ親戚”のご主人K様のお掃除に伺った
K様はお若い頃はバリバリ仕事をされていたであろうことが容易に想像できる方で、とてもきっちりとされている
私は仕事をしっかりしてきた方に、私の仕事を認めてもらえることを一つの自信としていて、認めて欲しいお一人がK様だったりする
K様は徳島県のご出身で関西方面の言葉のイントネーションが心地いい
掃除機をかけ、フローリングシートでお掃除しながら、K様のお好きな野球の話をする
「WBCも終わって、僕も終わり」
「どういう意味ですか、春の高校野球は今日から始まって、プロ野球は開幕もしてませんよ」
「あなたには、かなわんわ」
二人で笑う
なぜ、それを聞こうと思ったのか、今となれば自分でも不思議な質問をK様にしてみる
「K様は子どもの頃、何になりたかったんですか?」
朝は降っていた雨がいつの間にか止み、窓から春の日が入っている
K様が答えられる
「僕は子どもの頃、何にでもなれる、自分だったらなんでもできると思ってた」
スポーツも勉強もできたであろうK様なら、そう思われても不思議はない
K様が続けられる
「子どもの頃は運動神経が本当に良くて、先生にみんなにお手本を見せてやれって跳び箱を飛んだりしてた、家の近くには吉野川があってよぉ飛び込んで遊んでたもんや」
「わかります、すぐに想像できます」
相槌を打つとK様がさらに続けて話てくれる
「僕は兄弟の中でも父親に特にかわいがってもらって、父親と吉野川に鮎釣りによく行ってたんよ、吉野川の鮎がよう釣れて、美味しくて」
すごく優しい笑顔でお父様との思い出を話されるK様
K様のその姿と言葉を聞いていたら、私はとても貴重な瞬間を過ごしていると気づき、感動が込み上げてきた
「感動しました」と素直に言えばいいのかもしれないけど、単純な言葉で表現してはもったいなく、陳腐になってしまいそうで、K様に特に言葉にせず目を見て頷いた
才のある人はこういうとき、詩を作り出したり、芸術に昇華できるのだろうけれど、凡人の私にできることはここに記し、記録に残すことだけ
春がきた
いい春になる
もうなった
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