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【スタッフつぶやき】ノーベル賞
- 2025-10-07 (火)
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今年もノーベル賞が発表される時期になった
発表と共に生理学・医学賞に見事日本人が受賞するニュースが飛び込んできた
受賞者は大阪大学の教授で、京都大学卒業
京都大学といえば、S様のご主人も京都大学
S様のお風呂をご一緒して快挙を祝う
「私は関係ないけどね」
そう言われるけれど、私はもっと関係ないですよ
二人で笑い、ご主人のお話をする
ノーベル賞といえば、孤高の学者M様
朝、M様に医学賞を日本人が受賞してすごいですね!とお話しする
M様が嬉々として受賞理由を説明してくれようとするけれど、免疫細胞以上の言葉は理解不能、私の頭は朝から機能停止、また時間のあるとき改めて教えて下さい、と今朝は終える
M様、御歳90台後半になられても学びを絶対に疎かにされない
夏の初め、M様のお部屋にお掃除に伺った
分厚い本を熱心に読まれ、広告などの紙の裏面にぎっしり何やら数字を書き込まれている
聞いても絶対分からないと分かりつつ、何を勉強されているのか伺ってみる
そこには簡単な文(私には何が書いてあるのかは理解不能)と、よって、このような結果になるという説明が載っている
そして、続けてM様が言われる
「この説明文からこの結論にどうすれば導かれるのか計算していました」
”そうですか”
聞く前から分かっていても、分からないにもほどがある、他に言いようがない、私
そんな私を気にせず、M様が続けて言われる
「これが証明できたから、ノーベル賞受賞になったんですよね」
ノーベル賞を獲ったような問題を解こうとされていたのか、M様
ノーベル賞
次は文学賞が発表されたら読書好きのM様と本のお話をしよう
これなら、まだ、私も”そうですか”以外の答えもできそうだから
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【スタッフつぶやき】抱負
- 2025-10-03 (金)
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今日という1日
N様の起床のお手伝いからスタート
”おはようございます”と入室し、”今日もよろしくお願いします”と始まる
N様が呟かれる
「最近はNさん(私)の声を毎朝聞いて、今日もNさんが来てくれたとホッとします」
N様は目を見て真正面から褒めていただくので、褒め慣れていない私はドギマギしてしまう
でも
嬉しい
起床のお手伝いが終わると、朝食が終わられた方をお部屋へお送りする
A様が真剣な顔をして自民党の総裁選挙のテレビを見られている
”お部屋にご一緒していいですか?”お声掛けし、エレベーター前へ移動する
”政治の話をしてと言われても、難しい話は私には無理ですよ”と言うと
「あなたは何党なの?」と聞かれるA様
ちょっと考えて
”甘党です、あんこもクリームも好き、甘さ最高です”
「じゃあ、私は辛党でいこう」
夜勤でお疲れの職員さんも机を拭きながら私たちの冗談で笑ってくれている
すごく
嬉しい
お部屋掃除や入浴のお手伝いをしながら、サービスとサービスの間、空いた時間で前日の洗濯物など返却をして回る
気がつけばお昼前
M様のお部屋に昼食と食前薬をお持ちする
”お食事を持ってきました”と入室するとM様が笑いながら言われる
「あなた、本当によく働くわね」
さっき洗濯物を返却し、今は食事をお持ちして
そんなふうに働く姿を見てくれて、言葉にして認めてくれる人がいてくれることが
たまらなく
嬉しい
少し遅れてO様がお昼に来られる
席に着かれる前にお食事を配膳する
O様に”準備しておきました”と言うと
「私が食べないと言ったらどうするの?」
そう来るか、O様がそう来るならば
”意地悪されるならば、倍返しを考えます”
「どうするの?」
”お部屋近くに出されたゴミに気付いても回収せず放置します”
「困るわ」
”さらに意地悪される場合はゴミを部屋に戻しておきます”
「さすがね、あなた」
笑って「いただきます」と仰られる
これも
嬉しい
午後からも気力を振り絞って働く
15時台の入浴のお手伝いが終わり、エレベーターを待っているとI様が私の声を聞きつけてお部屋から顔を出される
「声はよく聞こえるけど、久しぶり、後でいいから部屋に顔出してよ!!」
わざわざ声を掛けていただける厚意を無にしてはプロにあらず
お風呂掃除後I様にとっては困った話でも、私にすれば面白い話に爆笑させていただく
ただただI様とのお喋りを楽しむ
楽しく
嬉しい
休む間もない日々の業務
忙しい、ひと言に集約しがち
でも、振り返れば本当は嬉しいに満ちている
嬉しい・楽しいことを見逃さず、また新しい歳を重ねていこうと思う
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【スタッフつぶやき】無駄なし
- 2025-09-28 (日)
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S様のお部屋掃除に伺った
S様は同郷の人
気心の知れた仲の関西人が2人揃えば、気心の知れた会話にしかならない
S様「最近忙しそうやね」
朝食はほぼ全員のご利用者様たちが揃われるので、出勤してから朝食の終わる2時間は息つく暇なく、言葉通り動き回っている
朝食時、S様にお会いしても「おはようございます」のご挨拶しかできないことも多々ある
私「挨拶もできひんときも多くて、すみません」
「ええねんでぇ」とS様に労われつつ、被せて言う
私「私、貧乏なんで、働かんとアカン、貧乏ひまなしです」
S様「そやな、この間まで旅行行ってたんやから、貧乏さんやろし頑張りや」
私「おおきに、次は洗面台でも掃除させてもらいます」
こういうやり取りが心地よく、楽しい
続けてS様が言われる
S様「朝からあれだけ動き回って、目ぇ回らへんの?」
私「目ぇは回りますが、首は回らへんし、頭も回りません」
S様「そんなことない、ええ頭持ってるやん」
私「私の頭の中身は”ほぼカニ味噌”みたいなもん、美味しいだけです」
S様「美味しいのが何より」
私「カニ味噌に毛ぇが生えた程度ですね」
S様「じゃあ、毛ガニ味噌やん、ええやん、ええやん」
うまいオチがついて、二人で大満足、大笑いに治まる
さて、そんな目も回る1日の終わり
洗濯物をたたみながら、職員KさんにS様との小噺を披露する
私「この話の本当のオチはな、私がカニアレルギーってことやねん、脳みそはカニでも、食べたら共食いで痒くなんねん」
Kさんが笑ってくれる
嬉しい
あまりの忙しさに午前中、自分がどのように動いたのか分からなくなりそうな中にあっても、こうやって面白いことを見つけ、笑って、その場にいなかった誰かも笑わせられて、その人と笑って仕事を終えられる
たい焼きの尻尾まで餡子が入っていたような幸福
幸せの表現も貧乏くさい、かもしれないけれど、小さな幸せでも幸福には違いない
脳みそカニ味噌、この程度でええねん
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【スタッフつぶやき】嬉しいこと
- 2025-09-27 (土)
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私事でお休みを約1週間ほどもらった
長期間の休みをもらうと、久しぶりの業務は変わったことや確認しておかないといけない連絡事項など、自分の仕事をミスなくすることで精一杯
朝、起きられるかどうかから緊張する
そんな初心に帰った私にご利用者様たちが声を掛けていただける
事前に休みを取ると伝えていたA様とS様には
「おかえり」
と声を掛けていただき
新聞を取りに来られたI様には
「よかった!!元気そうで」
と身体を心配していただいた
H様には
「実家に帰られていたの?」
と聞かれ
「思い出を作ることは大切よ」
とK様に家族旅行の大切さを教えていただく
別のK様に
「(観光は)どこに行ったの?」
と聞かれ、ゴルフしかしていないと答えると目を丸くして驚かれ
I様には
「美味しいものをたくさん食べられたのね」
とズバリその通り、見てわかりますか?のお言葉をいただく
仕事に復帰できるか不安だった私、3分で終了
自分の不在をこれだけ心配し、元気なことを喜んでいただける人々に囲まれている幸せ
北の大地で英気を養い、また皆さまに還元したい
さあ、働くぞ!!
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【スタッフつぶやき】霞のような
- 2025-09-16 (火)
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M様は謎に満ちた人である
ちょっと近づいたかなと思っていると、ふわぁ〜っと離れていき、油断していたらびっくりするくらい近距離におられ、私の幸福スイッチを起爆される
少し前、大雨というほどではないけれど、線状降水帯が九州北部に発生していた、朝、M様のお部屋掃除に伺った
M様はモナトリエの系列施設、モンテラッセのディサービスに通われている
普段M様はドライブがてらモンテラッセに行かれるのを楽しみにされているけれど、この日は雨模様
出かけるのも少し億劫になられている
M様「今日も行かないとダメかしら」
私「雨とはいえ、どちらの施設も玄関前には屋根があり、車で行くし、M様が濡れることはありませんよ」
M様が続けられる
M様「川が氾濫しない?したら行かなくていい?」
雨の日に出かけるのが面倒で億劫な気持ちはよく分かる
私「わかりました!もし、M様が川に流されたら連絡して下さい、私が井筒屋さんの近くで拾い上げますから」
一瞬、M様が目を丸くして驚かれている
そこから大笑いして
M様「流されるなら、桃に入らないといけないわ、どんぶらこ、どんぶらこって流されないと」
私「私は川で洗濯して待ち構えますね」
二人で大笑い
掃除も終わり、雨も降り止み、笑ってM様はディに行かれた
別の日、お部屋の掃除に伺った
この日はベットのシーツ交換あり
M様、この日もあまり乗り気ではない様子、渋々ながらベットの上のものを移動し、掃除中は廊下で待たれる
眉間にちょっと皺を作った表情でお隣の方の表札を見ておられる
床掃除をしながら廊下のM様に近づくと
M様「お隣のOさん、すごく珍しい名前よね、この漢字、他で見たことがない」
確かに、見たことのない漢字が使われている
M様の表札を指差しながら
私「M様、M様のお名前の方が珍しいと思いますよ、漢字では負けるけど、名前としては全然O様より珍しいですよ」
仏教的、哲学的な意味が込められていそうなM様のお名前
シンプルながら、そう名付ける発想が私にはなく、唸るセンス
M様もご自分の言われたこととの面白さに気づかれ、手を叩いて笑われ、さっきまでの「面倒」という呪文から解放されている
シーツ交換が終わったのでベットの上の物を直して下さい、と伝える
M様が片付けながら話される
M様「見て、この猫ちゃん、かわいいでしょ」
ベットに座るとちょうど真正面にくる位置に飾られているカレンダー
M様「前はこっち(ベットの頭側)に飾っていたけど、見るのにいちいち体をこっちに向けないといけなかったの、最初からこの位置にすればよかったのに、バカだから気づかなかったのよ」
またも、眉間に皺を寄せながら話される
私「M様、前は体をよじる運動をされてたんですよ、だからバカじゃない」
M様の眉間の皺が一瞬で解放され、目尻が下がる
M様「そうね、私、こうやって運動してたのね」
何度も体をよじられて笑われている
M様「じゃあ、こっちにすると運動できないわね」
私「それは純粋に猫ちゃんに癒されたらいいですよ、何も考えずに可愛さに酔いしれる」
M様「今月の猫ちゃんを愛でましょうね」
眉間の皺は消え失せ、M様の笑い皺しか見えない
普段、接する機会の少ないM様
サービスだから密に接する時間が持て、知ることのできる一面がある
M様の几帳面さだったり、真面目さが生み出すおもしろさ
まだまだ奥が深そうである
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