住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog

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【献立表】(12月14日~12月27日)

12月14日から12月27日の献立表です。


ファイルイメージ

【スタッフつぶやき】1日

笑って終えられる1日が本当は一番いい日なのかもしれないけれど、やっちまったなぁと思う日でも思い返せば良いことも起きてる
ただ、”やっちまった”の残り香が濃いだけ

I様のお掃除からスタート
掃除機をかけていようが、トイレ掃除をしていようが、I様のお喋りは止まることはない
お喋り大好き、I様
私もI様に負けないお喋りなので、二人して大声で廊下に響き渡る声で喋りまくる
I様の掃除の最後にはお決まりの「この世の花」
以前勤めていた施設の体操に入っていた振り付けを覚えていて、一度ご披露してから毎回所望される
I様の歌に合わせてこの日も踊らせていただく
満面の笑顔で「ありがとうね!!」と手を取って喜んでいただける、この瞬間が嬉しくて息を切らしながらも踊ってしまう

続けて別のI様のお掃除に伺う
I様はご利用者様であり、人生の先輩
そこそこ生きてくると節々で出会う、いろいろ話を聞いてほしい、聞きたい、そんな存在
「元気な間に美味しいものを食べたいし、出かけたいのよ!」
そんなI様をサポートしたい、私にできることは何だろうと言葉を聞くたび考える
I様にはいつもパワーをいただいている
仕事であって、仕事でない時間、それがI様のお掃除

午後になれば、同郷の人、S様の入浴介助
S様のお部屋にご主人と写られた写真が飾ってある
入浴後、冷蔵庫から飲み物を出しながら、S様のお若い頃の写真を眺める
写真の中のS様は「The奥様」で、とても綺麗でおしゃれ
今だって変わらないはずだけれど、目の前のS様は私のアホに付き合ってボケたらツッコんでくれる「The関西人」
S様に言う
「この人と目の前のこの人が同じ人に思われへん」
S様が言われる
「実はちゃう人かもしれんよ、内緒にしといてな」
そういう返し、めっちゃ好き!
2人で息が合って最高や

次はM様のお部屋へ
京都から神戸ってJRでも阪急でも大阪・梅田で乗り換えないと行けないけど、モナトリエではエレベーターで上から下へ
男前なM様は気遣いの人でもある
30分のサービスでは時間が少なく床掃除の邪魔になるからと、廊下に出ていただける
その期待に応えて、しっかり綺麗にしながらも時間の無駄のないようにお掃除する
ご協力いただき残った時間は、関西人のおしゃべりの時間
M様はお話上手で、私のツボを押さえてこられる
こういう話、こういう間がええねん、でも毎回M様の面白い話ばかり聞かせてもらって、私は全然面白い話ができず申し訳ないと思いつつ、M様のお話を堪能させていただく

K様はその穏やかな独特の口調で私を癒してくれる
乾物屋、屋号は「イソベ」のお嬢様
先日、今季の海苔漁が始まったとニュースで見たので
「やっぱりイソベさんも有明の海苔ですか」
と伺うとK様が
「そうね、有明もだけど、中津もあったんですよ」
「それもニュースで見たことがある!でも、中津の海苔は今は貴重品何ですよね」
と続けると
「海苔は風味がいいのよ」
K様の上品な口調で言われると、磯の香りがしてきそう

この日の締め括りは別のK様
ヘルパーあるあるで、サービスに入らなければ自分は仕事をしていてもお会いするチャンスがないご利用者様がおられる
私とK様がそうで、しばらくお会いするチャンスがなかった
「顔を見せなかっただけで、元気にしてますよ」
K様にご挨拶すると
「その笑顔が見られて嬉しいわ」
そんな嬉しい言葉をいただいたら、私、泣いちゃうぞ、K様
嬉しいのか、恥ずかしいのか、分からない感情に溢れてしまう

やからす日もあるけれど、思い返せば嬉しいことに満ちているじゃないか
幸せは気づくもの、見つけるもの、すぐそばにあるもの
振り返れば、幸せじゃないか
いい日じゃないか



【スタッフつぶやき】博多っ子

M様を言葉で表すなら「活」
廊下で日向ぼっこされていたり、散歩されたり、3階にテレビを見に来られたり
お声を掛けるといつも笑顔で快活に答えていただく

生まれも育ちも中洲川端
みまごうことなき博多っ子
M様にとってお櫛田さん、櫛田神社は最も近い遊び場
図書館に行くより、近くの大きな本屋さんの方が近くてたくさんの本が揃っている
そんな都会に生きてこられたM様

子どもの頃から本を読むことが大好き
川端康成や山本周五郎の出版された時代を覚えておられ、瀬戸内寂聴が同年代
でも、人と話すことが好きではなく、話す友だちは1人だけ
喋らんM子ちゃん
そんなM様が変わったのは戦争
ご家族を戦争で亡くされ、
「これからは女性が美しさを求める時代になる!」
と一念発起
洋装店を開業され
「私が作ろうとする服はサラリーマン家庭では買えない、お客様は資産家にしよう!」
思ってできるM様はもともと商才があったのだろう
喋らんM子ちゃんはお客様に合わせて話題を変えられる敏腕社長に
「喋ると喋らんでは売り上げがぜ〜んぜん、違うと」
M様が子どもの頃から本を読み、蓄えてこられた知識が爆発したんだろうな
軽のバンでM様自ら運転し博多の町を走り回り、お針子さんを何人も雇われ、バリバリ働かれた
その頃のお話をされるM様は本当にイキイキされている
「大変だった」という一言の裏には、私たちでは想像できない、明日を生きるための苦労が隠れているけれど、それを乗り越えられたM様の強さが輝きを増している

M様のお部屋には100年前に撮られた姉弟の写真が飾ってある
お稚児さんの姿で映られている、M様
「昔の写真」と家族のアルバムに飾られている物ではなく、この写真の由来をご本人から伺える「幸せ」

M様が最近よく言葉にしていただく
「私はここに来て、みんなによくしてもらえて、幸せたい、まだまだ長生きせんとね」
そう言ってもらえる私たちも幸せです、ありがとうございます

今日はM様のお誕生日
M様、おめでとうございます



【スタッフつぶやき】詠み人知らず

思い返すと感じることがある
遠くに来たものだ

N様は甲州は山梨のお生まれ
東京にも長くおられ、関東の人
ご縁と若さがあり、関門海峡を越えて北九州へ嫁がれた
新幹線や飛行機も今とは違う時代
ご自分で望まれたといえ、遠くに来られた

普段は感じなくとも、話す言葉や味付けの違いなどから、自分が生まれ育ってきた文化との違いを感じることがある
N様とは関門海峡を越えてきた者同士、共鳴することがあり、お互い口にする
遠くに来ましたね

今朝もN様と遠くに来たと感じる話をした
私が福岡へ引っ越す際に実家の友だちに言われた
「菅原道真、その昔は防人やね」
関西方面から見ると九州はそういう冗談にされることがある
それに間違いはないけれど、そう言われると遠いところ感が倍増する気がする
N様が話される
「昔、住んでいたアパートからときどき、どっちの方向が関門海峡で山梨だろうと思いを馳せていたときがありした」
思わずツッコんでしまう
「それって、もう、万葉集ですね」
二人で笑ってしまう

海峡の 風に感じる 桃の香か 友と語らい 思ふ故郷

AIならもっと気が効いた歌が詠めるのかも



【スタッフつぶやき】怒られる

ご利用者様と職員の距離感の中で特に注意しているものがある
それは、私自身または他の職員が何か粗相、失敗をしたときにちゃんと謝罪し、ご利用者様にしっかり怒られる関係にあるかどうか
そして、素直に謝罪したら、その謝罪を受け入れてもらえるかどうか

人は誰だって失敗はするし、失敗したら隠したい、逃げたいと思う
でも、どんな仕事、どんな人間関係でも自分の失敗を認めることは絶対必要なことで、それを素直に伝えることは勇気の必要なことだと思う
「怒られる」というのは、失敗に対して相手の当然の感情であり、それを甘えない関係、ちゃんと指摘できる関係は健全な関係が存在してこそ
最後に、受け入れてもらえる関係がなければ私たち職員は成長できないし、そのご利用者様との関係も続いていけないと思っている

こだわりの人、M様
M様のお掃除があったのだろう、乾燥した洗濯物を置いている場所にM様の洗濯かごがあった
次の日朝、まだM様の洗濯物があった
「あ〜っ、M様、怒ってはるやろな」
と思いつつ午前中は返却に伺う時間が取れなかった
それから午後
洗濯物置き場を通る度にM様の洗濯物が私に向かって
「まだなの?!」
言われている気がしてしまうが、時間が、、、、、、、、、
15時50分、この日の私の担当サービスが終了した
終業まであと10分、M様の洗濯物をお持ちする

「失礼します、お洗濯物をお持ちしました」
M様が扉に背を向けて座っておられる
しかし、その背中が語っている
「遅かったわね」
次に振り返られたM様の口から発せられる
「もう洗濯物が返って来ないと思ってたわ」
私「大変失礼しました」
いつも通りタンスに洗濯物を返す
M様「どうしてこんなに遅かったの?」

言い訳をすれば
ここ最近は朝から夕方までどの職員もぎっしり休む間もないサービスが組まれていて、洗濯物を返却する時間が正直取れません
昨日の午後に返却に伺いましたが、M様がディサービスの時間でお返しできませんでした
言い出したらキリのない言い訳で溢れ出そうになるけれど、どの言い訳もご利用者様であるM様に関わりないこと、私たち職員はできる限りでM様や他のご利用者様たちに今まで通りのサービスを提供してこそプロ、それをどうすかは私たち職員の仕事

「どうしてこんなに遅かったの?」
M様の言葉に答える
私「昨日、帰る前にM様の洗濯物が残っていることには気づいていましたが、帰りたかったんです、ごめんなさい」
そう、私は帰りたかった、他の職員たちのことは知らない、私は、M様の洗濯物を返すより帰りたかった
M様の目を見て本当のことを伝えた
続けて
「今日の夕方に残っていたら、私が絶対に返してから帰ると心に決めて、今、ここに伺いました」
M様も私の目をじっと見られて
M様「そう、じゃあ、仕方ないわね」
それまでの怒られる私の緊張と、怒ってるM様の緊迫した空気が面白くて二人して笑ってしまった
私「本当にすみません、普段より丁寧にタンスに片付けます」
M様「普段も丁寧にお願いします」
笑いが止まらない
返却が終わり次にその日使われたタオルなどを洗濯かごに入れる
この入れ方にもM様のこだわりがあるのを私は知っている
私「一番下に濡れたタオル類で肌着、一番上に洋服とズボンでいいですか?」
M様「わかってるわね」
私「エコバックは空気が入るように”ふんわり”置いておきます」
M様「できてる、できてるわよ、ちゃんと」
褒めてもらえると、また頑張ろうと思う自分が単純でよかった
最後、お部屋を後にする際、もう一度今回の件を謝罪する
M様「次からもよろしくお願いします、期待してるんだからね」
怒られるうちが花、怒ってもらえる間がいい関係
厳しいけれど、楽しいM様

さて、忙しい、忙しいと自分たち自身で呪文をかけてしまうのではなく、メリハリをつけた仕事で工夫や改善、見直すところも必要なとき
さてはて、ない知恵を振り絞るだけでなく、周囲も巻き込んで頑張らねば



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