住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog

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【スタッフつぶやき】マルシェ

Y様のお部屋掃除をしていたら、お隣のS様が来られ
「Yさん、今日の午後、パンとコーヒーと焼き芋が来るから、一緒に行きましょうよ」
普段は少食のY様も
「何時から?行こう!行こう!!」
とテンション高め
この感じが懐かしいと思っていたら、そうだ、これは子供時代、特別だった”お祭り”のときと同じだ
S様、Y様、お二人とも
「アンパンはあるかな?」や「焼き芋はねっとりかな?ほっこりかな?」とお喋りからウキウキが漏れ出して、私もウキウキしてくる

開催場所もモナトリエの玄関なので、エレベーターで楽々移動

ご一緒したM様は「焼き芋を食べるのは何年ぶり!やっぱり芋が美味しいね」と声を弾ませられる
一度お部屋に戻られ、やっぱりもう一回!と再来店される方も

パンは定番のあんぱんが人気で、次にピザパン
焼き芋は焼いても焼いても足りないほどの大人気
コーヒーも香りに誘われて、甘いのにしようか、苦いのもパンに合うし

ご一緒したエレベーターで
「あなた何買ったの?」
「それも美味しそうね」
とご利用者様同士の会話も弾む

普段と同じ場所が、普段とは違う仕様で、こんなに楽しい時間に

ご協力いただいたお店の皆さま、ありがとうございました





【献立表】(3月16日~3月29日)

3月16日から3月29日の献立表です。


ファイルイメージ

【スタッフつぶやき】出会い

「ソリで出勤したの?」と聞かれる雪が降っていた頃から、少しずつではあっても確実に日が昇る時間が早くなり、梅が咲き、新芽が出始めた
そう、春が確実に近づいている

S様の入浴お手伝い
S様のご家族は遠方におられるので、S様とご一緒すると
「次は◯ヶ月後に来てくれるの」
「私は耳が遠いから、病院に行って先生のお話を聞くとき聞こえてないこともあるかもしれないと心配だから、一緒い行ってもらうために来てもらうの」
と話される
娘さんと会えるのもいいですし、優しい娘さんですね、と答える
先日来られた際に設置された荷物棚やソファーがとても良く
「私が生活しやすいようにって優しいの」
と、とても嬉しそうなS様

S様とはご家族のお話や他にも色いろお話しするけれど、
「主人もいたし、兄弟や親戚もたくさんいたけど、今は誰もいなくなったから、寂しいよ」
と時どき口にされる
この寂しさに正しい返答などというものは存在しないと常々思っている

昨日もそう話される寂しそうな表情のS様を見ながら、考えていた
3月11日
誰もが”あの日”自分は何をしていたのか思い出せる日
14年前の私は自分が北九州で暮らし、ヘルパーとして働いているなんて微塵も思ってもみなかった
そう思ったとき自然と言葉が出てきた

「たくさんの方とお別れをされてきたと思いますが、S様がこうやって元気でおられたから、私はS様と出会えた。ありがとうございます」

寂しそうだったS様が満面の笑顔になられ、
「そうね、本当にそうね、ありがとう、本当にありがとう」
と湯船から手を差し出され、私の手を包み込むように握って下さった

お互い、元気でいましょうね
二人とも水滴なのか、汗なのか、涙なのか、溢れ出てくるものがあった


別れの季節でもあり、出会いの季節でもある春が近づいている



【スタッフつぶやき】伝統

「老舗」とは古臭い響きを含んで現在に至る「伝統」で、時代を超えて存在するものである

言わずと知れた虎のマークの和菓子屋さん
京都で創業し5世紀に渡り羊羹を筆頭に和菓子の最高峰として存在している老舗

最近ご入居されたK様から御挨拶として職員に頂戴した
頂いたとき、20代の若手職員Kさんとお昼休みが一緒だった
慌てるところをほとんど見たことのない、いつもクールに淡々と仕事をこなすKさん
ご利用者様たちから「若いのにしっかりしている」と太鼓判押されまくり
虎屋!!と脈拍急上昇している私を横目に、通常運転なクールKさん
はしゃいでる40代、恥ずかしいけど、止められない
「どれが美味しいですか?」と聞かれたので
虎屋と言えば「夜の梅」
夜の梅の謂れを聞かれもしないのに語る私
でも、近年発売された紅茶やハチミツも上品な味でおすすめ、と一気に話す
緑茶も一緒にと、持っていたティーパックも一緒に渡す
「羊羹ってほとんど食べたことないかも」
と言いつつ美味しそうに食べてくれるKさんを見るのも眼福

その日夕食後、K様をお部屋にお送りする際、お礼と合わせ虎屋の”餡子”のお話をした
「あの濃さと甘さが虎屋さんなのよね」

別の日、我がヘルパー部門の誇る20代もう一人のKさんとお昼休みが一緒になった
頭の後ろにも目があるのか?!と言うほどの視野の広さと、さっきまであそこにいたのに、もうここにいる?!と言うマッハの動きで、一緒に仕事をすると「私はただウロウロしているだけで気づいたら終わっていた」ことが多々ある

当然のように、マッハKさんにも虎屋を語る
「夜の梅」夜のように濃い黒の羊羹の中に現れる小豆が”闇に咲く梅のよう”だから「夜の梅」
「すごいですね」
と羊羹を頬張っている
ぜひ、K様にお礼を言うときに「夜の梅」を語って差し上げて!きっと喜ばれるから
と話した

その日の夕食の誘導
K様とマッハKさんがエレベーターから、クールKさんと私が待つ3階に降りて来た
K様に
「この子たちに”夜の梅”の話をしたんですよ」
と話すと、満面な笑顔で
「まあ、それは素敵」
とクールKさんとマッハKさんを交互に見られる
「お話しするの忘れてました」
「とっても美味しかったです」
と笑顔で答えるそれぞのKさんがかわいい

一つの”モノ”でいろいろな世代が繋がり語れるのが、老舗であり伝統
美味しいだけでなく、繋がれる話題を、K様ありがとうございました



【スタッフつぶやき】褒める視点

3月4日なので

W様は数学の才女、どれほどかというと
戦前に存在した女子の最高教育機関、今で言う国立大学は2つしか存在しなかったのはご存知だろうか?
1つは東京にあり、現在のお茶の水大学、旧:東京女子高等師範学校
そしてもう1つがW様が学ばれた現在の奈良女子大学、旧:奈良女子高等師範学校
今であれば女性が大学に進学するのも普通の時代、しかし、80年近く前になると男性でも大学まで進学する人はごく僅かな時代
更にW様は学友が20人ほどの数学科の出と言うから、現代に明治生まれの方がご存命であるくらい貴重な方
大学受験に全力で臨み、数学に完膚なきまでに敗れた身として、W様は尊く、最初この話を伺った時には3秒間固まって手を合わせたくなったほどなのに、当のW様は
「数学しかできなかったからね、それに数学は答えが1つしかないんだから、簡単なのよ」
と飄々を仰る

そんなW様、私が入社して1ヶ月経った頃にお掃除に伺い、仰った
「あなた、朝、この近くにいらっしゃらなかった?」
思い出せばW様のお隣のお部屋にお掃除に伺っていた
お隣のお部屋にお掃除に来ていました、と答えると
「あなたの声はとても通る声で、羨ましいわ」
W様の声は女性としては低音で、W様の落ち着いた人柄や口調と調和されていて、素敵だけれど、当のW様は
「私の声はおじさんみたいで嫌なのよ」
そうですか?私はW様の声、とても好きです、と続けると
「学校で教えているとき、いくら大きな声を出しても教室の後ろまで届かなくて、困ったのよ」
と答えられる
私なんかは、自分では小さな声で喋っているつもりでも、いつも”うるさい”って怒られていました
と話すと
「あなたの声はいい声なんだから、気にせず、どんどんお喋りして」
と仰られた

そんなW様の褒め言葉が嬉しくてW様とご一緒したときは、先生時代のお話しや、ご家族のお話し、奈良女子大学時代のお話しをしていただき、私はその倍、自分の話をして、その都度
「あなたは声もお喋りも本当にお上手だわ」
と褒めてもらっていた

W様とのお話の中で一番印象的なのは、先生をされていた頃W様が心掛けられていた
「人には必ず人から褒められるモノを持っているはずだから、それを見つけて、ちゃんと褒めるの」
という言葉
言うは易く、行うは難し
それをサラリと実践されてるW様

W様、お元気になられ戻って来てくださいね
遅くなりますが、Happy BirthdayをW様の褒めていただいた声で歌わせていただきます



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