住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog > 【ギター演奏会】モナトリエ
【ギター演奏会】モナトリエ
- 2023-05-23 (火)
情景や心情を巧みに描くギター
その調べに乗り、スペインを想う。
5月半ばの昼下がり。会場入りする皆様を、穏やかなギターの音色でお迎えするのは、若菜潤一郎さんです。早めに来られた方々からは、「よく指が動きますね」「そんな動きは初めて見ました」など、開演を前に期待の声が聞こえてきます。
「今日は、よろしくお願いいたします。演奏中はマスクがあると手元が見えづらく、あまり多くはおしゃべりしないので、マスクを外させていただきます。取ったほうがいい男でしょ?」とのご挨拶に、小さな笑い声が聞こえ、会場は早速、和やかな雰囲気に。
若菜さんが携えるのは、47年の相棒であるクラシックギター。まずは、『ミ・ファボリータ』『聖母の御子』『深い愛』と、スペインゆかりの楽曲からスタートです。少し物悲しくも暖かな光が差すような、柔らかく心地よい調べが続き、会場ではいつものように、手や首、体全体を揺らしながら、皆様が思い思いにリズムを取ります。
「普段は北九州市内4か所で、ギター教室をやっております」と若菜さんが自己紹介し、教室でのエピソードを交えながら、石原裕次郎さんの『北の旅人』のイントロが爪弾かれると、「おぉ~」と拍手が上がります。おなじみの『禁じられた遊び』、『荒城の月』が奏でられると、澄んだきれいな音色に釣られて、静かに歌いだす方もいらっしゃいます。
スペインゆかりの『ラグリマ』、『アストリアス』、スウェーデンの映画音楽『ラブ・ワルツ』では、若菜さんの解説と豊かな音が相まって、美しい感動の涙を静かに流す様子、移り変わる雨の表情など、曲の情景が次々と目に浮かびます。
お開きの曲は『太陽がいっぱい』と『マイウェイ』。しばし静かに耳を傾けたあと、大きな拍手が鳴り響きます。「好きな曲で、懐かしかった~」「ここまでギターをお勉強するって大変よ」「音色に酔って、足の痛みも忘れたわ」「素晴らしいね」など、今回も大いにお楽しみいただけました。
ギター 若菜潤一郎さん
田川市出身。子どもの頃にテレビから流れるCMのギター音楽に魅せられ、中古のギターを入手し独学で始める。中学時代にギタリスト窪田正章先生に出会い、手ほどきを受ける。1982年、「第28回九州ギター音楽コンクール」3位入賞。以後、多くのジャンルに取り組む。現在はカフェなどを中心に女性ボーカルと組んでのわらべ歌の演奏や、ギター講師として活躍。ギター教室は、市内4か所にて開催し、生徒は小学生から80代まで約80名。
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