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【三線演奏会】モナトリエ

  • 2025-02-28 (金)

琉球古典音楽や沖縄民謡で
歴史や自然に思いを馳せる

 1月半ばのモナトリエに温かさを運んでくれたのは、三線奏者の江口武志さんです。沖縄県の夏の正装「かりゆしウェア」でお越しくださいました。本番前のチューニングの時点で、すでに体でリズムを取る方や、「友達が習っていたの。三線は好きよ」と、多くの方がお集まりです。
 まずは、琉球王朝ゆかりの三線の歴史をご紹介いただき、「三線に使われているのは何の皮でしょうか?」と江口さん。会場からはすぐに「ニシキヘビ!!」と正解の声が上がります。最近は、音が安定しているからと沖縄でも人口皮を使う人も多いそうで、江口さんも本皮と人口皮の2本をご持参されました。「最初はスタンダードな歌を」と、タイトルを聞き多くの方が頷いたのは『安里屋(あさどや)ユンタ』。沖縄の自然が思い浮かぶような、おおらかな江口さんの歌声に、前奏から始まった手拍子がだんだんと大きくなっていきます。
続いては、船で旅立つ人を見送る『だんじゅかりゆし』。江口さんの手元を見て、爪弾く様子をまねる方もおられます。「沖縄の民謡は本調子が多いのですが、次は三下げといって、3番目の弦をちょっと下げる調弦で」と始まったのは、海の小さな巻貝が那覇の遊郭街に大冒険に行く『海のチンボラ小(ぐわ)』。沖縄の歌は2曲セットで歌われることが多いそうで、『赤山節』という曲と一緒に。田端義夫さんのヒット曲としても有名な『十九の春』では、皆様の歌声も聞こえます。
後半も、『汗水節』『娘じんとーよー』など、定番曲とレアな曲を織り交ぜた選曲が続き、「上手ね~」「いいわねぇ~」の声に加え、手ぶりで踊る方、ハミングされる方もいらっしゃいます。お開きの『涙そうそう』は、皆様で歌います。「父が沖縄の歌が好きでよく歌っていました」「子どもの頃、沖縄出身の人が歌うのを聞いていました」など、懐かしい思い出がよみがえるひとときにもなったようです。

三線奏者 江口武志さん
北九州出身、鞍手町在住。20代の頃、沖縄の西表島で約2年暮らし、三線の魅力に惹かれ練習を始める。習った年数により段階的に受験資格が決められている「琉球古典芸能コンクール」にて、昨年8月に優秀部門に合格。現在も定期的に沖縄に通い、唄三線の稽古に励む。多くの人に喜んでもらおうと、「直方五日市」や「塩カフェ劇場(直方市)」などのイベントやライブで定期的に演奏するとともに、施設慰問も積極的に行っている。


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