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つぶやき

【スタッフつぶやき】かっこいい女性

M様は”姐さん”である
岩下志麻が演じた”姐さん”ではなく、気風がいい女性という意味での”姐さん”である

ヘルパーの仕事に「買い物代行」がある
買い物代行は字の通り、ご利用者様に代わって必要なもの欲しいものを買いに行く業務
私が初めてM様の買い物代行、M様に買い物メモを貰いに居室に伺った
牛乳にクリームの入ったビスケットなど、丁寧でキレイな字で欲しいものを書かれている
その中に「果物」とあった
このとき、季節は春
M様にどんな果物がいいのか伺うと
「バナナを2〜3本と、いちご!いちごは値段は幾らでもいいから、大粒の美味しそうなのを買ってきて!」

言えそうで言えない
「幾らでもいいから」
自然に気前よく仰るM様は姐さんである

そんなM様のお部屋のお掃除に伺った
季節はお盆
少し前体調を崩されていたM様、掃除中、以前は足腰のためと廊下を歩いておられたけれど、この日はベットでゆっくりされている
シーツ交換のない日だったので「M様はそのままで掃除しますね」とお声かけすると

M様が少し声のトーンを落とし、真剣な眼差しで怖い話をするかように囁かれる

「あなた、このベット周辺の白い粉、これはね、、、、、私の、、、、、皮よ」

一瞬凍りつく私
しかしお盆の暑さで瞬間解凍されて爆笑
めちゃくちゃ怖い話?!のような、ちゃうような

ベット周辺は特に掃除機も念入りに掛け、フロアシートもしっかりと拭きますねと応えると

フッフッフっと、ちょっとしてやったりM様の笑顔と「よろしく」の言葉

Mの姐さん、お茶目でもある



【スタッフつぶやき】間違ってはないけれど

モナトリエは住宅なので各部屋におトイレが備え付けられている
それとは別にご利用者様はもちろん、来客用に各階にトイレがある

ヘルパーには様々な仕事があり、各フロアのサニタリーの補充や簡単な掃除、当然各階にあるトイレの管理、掃除も行っている

とある階のトイレットペーパーが残り少ないので補充のためエレベーターに乗ると、ディサービスから戻られるA様とディサービスの職員Tさんとご一緒になる

A様「トイレの補充?」
私「そうです、残り少ないので」
A様「どこのトイレ?」
私「10階のお客様用トイレです」
A様「お客様だと、私たちの?」
私「A様もお客様と言えば、お客様なんですけど、そのお客様ではないんですよねぇ」

そう、A様が言われるように”ご利用者様=お客様”だけれど、お客様であってお客様でない、お客様じゃないなら、なんなんだ?!と近頃の暑さもあって頭がクラクラしていると、ディサービスのTさんが

Tさん「Aさんはお客様じゃなくて”ご入居者様”でしょ」

ああ、そうだ、その通りだ
A様と私と納得してエレベーターが無事階に着きました



【スタッフつぶやき】ひまわりは陽を向き咲く

Y様は”ひまわり”のような方
背筋をスッと伸ばし、姿勢を正された姿は美しく凛とされている

ヘルパーはモーニングケアと朝食を携わらせていただく

ご機嫌の日はお部屋に入ったときから「おはよう、あなた、いいわね」と笑顔で迎えていただく
ご機嫌斜めの日はというと、夢見心地から目覚められないまま船を漕ぎつつ、「ダメよ」を繰り返される

私の腕が逞しいのかお肉が気持ちいいのか、よく二の腕まで揉まれ、私のおでことY様のおでこをくっ付け
「いいよ」
と、私のまとめ髪を面白そうに触られる

どんな日でもY様のお食事の最後にご挨拶をすると
「いいよ、いいよ」
と、笑顔で答えていただく

夏の盛りも過ぎたひまわりが少しおじぎをするように、Y様も車椅子でおじぎされていた
カレンダーでは立秋となり季節が変わるように、いつの間にかひまわりの季節が過ぎるように

Y様と最後に何をお話ししたのか考えたら、パリオリンピックの話をした
槍投げの女の子が凄いんですよ!!と
「そう」
私の目を見つめ笑われていた

Y様、あの日話した北口榛花は金メダルを獲りました
オリンピックは終わりますが、まだひまわりの季節は続いていますよ




【スタッフつぶやき】1富士2鷹3茄子

大正1桁生まれ、チャキチャキの博多っ子のM様がお風呂で鏡と実物の私を交互に何度も見られている

私「何かついてますか?」

と伺うと

M様「あんた!!綺麗な富士額とねぇ?!」
私「ありがとうございます」
M様「私はこんな綺麗な富士額は見たことないとよ!!」
私「富士額は褒められたことはありますが、そんなに綺麗ですか?」
M様「そうよ、ほんま綺麗」
私「額だけじゃなくて他に褒めるところはないんですか?」

ちょっと考えて

M様「いや〜ほんま、綺麗、綺麗」

お風呂で拝まれる私
富士額、拝まれてもご利益はありません



【スタッフつぶやき】思い出と約束

愛のスコール
宮崎発祥、九州で絶大な人気を誇る鮮やかな緑と白鳥のデザインが印象的な炭酸飲料
きっとモナトリでこのヒントで連想されるご利用者様は?と聞けば90%以上の職員が、同じ答えになると確信がある
O様

誰にでも紳士で、博識で、おしゃべりがお好きで、地理が大好き
私が入社し初めて一人でサービスに伺ったのが、O様のお部屋
「初めまして」のご挨拶の後に、まず聞かれたのが出身地
それも何県かだけでなく、市町村まで聞かれ
「あなたの出身がそこなら、ご主人の出身は?」
と話が弾んだ

「主人は滋賀県です」
と答えると、ソファに座られていたO様が少し身を乗り出し
「滋賀県のどこですか?」
とさらに質問をされる
「近江八幡の方です」
と続ける
「ああ、そう!そうなんだ!」
と弾んだ声のO様
「僕は戦時中、近江八幡や米原の近くに行っていたんだ。外の作業で、クタクタで。あのとき近所の人たちが作ってくれた赤カブの漬物とお味噌汁が、本当に美味しくて、身体に沁みたんだ。赤カブの漬物、懐かしいな」

こんなお話から、私はO様と距離が縮まった気がした
サービスで伺ったときは、お若いときのアルバムを見せていただいたり、勤めておられた会社のお話や、川崎大師周辺や地理の話など話題は多岐にわたり、でも毎回どちらともなく”赤カブの漬物”の話となった
「あなたと話して、あのときの思い出が蘇るよ。赤カブの漬物が食べたいな」

義母によると赤カブの漬物は冬が美味しいけど、今は真空パックのものが探せばあるそうなので、今度帰省したときに探してきますね
お味噌汁は関西人の私が作るもので許してください

そんな約束をO様とした

赤カブの漬物は滋賀ではなく京都のものが手に入った
8月はO様のお誕生日だった
スコールと赤カブの漬物とお味噌汁

忘れられない約束






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