住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog > つぶやき
つぶやき
【スタッフつぶやき】振り返り
- 2025-12-26 (金)
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久しぶりK様のお掃除に伺った
K様は今年はなかった梅雨の頃にご入居いただいた
ご主人のM様とご入居いただき、今はお一人暮らし
激動の一年でしたね、とお話しする
K様がご入居された最初の頃にお掃除に伺い、段ボールが積まれたお部屋を覚えているし、掃除機の充電もどこに何があるかK様と段ボールを開けて探したことも覚えている
ご主人のM様が私たち女性陣のワイワイ、ガヤガヤお喋りしている声を微笑みながら聞いておられた姿も覚えている
K様がM様に聞こえるか聞こえないか囁かれる
「M君は病院でも看護師さんたちから人気者で、ここに来てもヘルパーさんたちにも人気で、でも、私と2人のときは厳しいんだから」
その言葉を聞くたび
「それは、M様が奥様であるM様だから言える言葉ですよ、ご夫婦、家族にしか言えないことも
ありますよ」
その頃のK様は疲れておられたし、不安も大きかったと思う
私たちヘルパーはK様の声に耳を傾け、寄り添うことしかできない
遠くも近くもない距離で、誰かが見守ってくれている、それが支えになる日々がある
K様が話される
「ヘルパーさんが今日はどなたが来てくれるのか、楽しみなの」
M様のその言葉がとても嬉しくて
「M様とのお別れもありましたが、私たちヘルパーはK様たちにお会いできた年、出会いもあった年です」
K様も「そうね」と頷かれる
出会いで言えばM様の弟さんたちにも会えたし!と話が変り、M様三兄弟でいえば個性がそれぞれあって、みんな男前!と女子高生のように盛り上がる
「でも、やっぱりM君が一番よ」
「そりゃそうだ!だから結婚したんでしょ」
笑って、ツッコミを入れる
きっと、M様も「この女性たちは」っと笑いながら見守っておられるはず
K様と一年の最後にM様の話で笑っていられる
M様も絶対喜んでいただける
そうでしょう、M様
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【スタッフつぶやき】評判
- 2025-12-23 (火)
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「アホばっかり言うて」
S様にいつも言われるひと言
「アホやから、アホしか言わない、正しいですやん」
私は普段はアホでいたいと思っているので、S様、正しい
ご利用者様が元気でおられると、私たち介護職員が「介護をする」よりヘルパーとしてお部屋のお掃除だったり、入浴のお手伝いだったり、生活のちょっとしたお手伝いをする程度が仕事で、嬉しいことだったりする
O様は入社当時から、なぜか私を高く評価してもらっていて、エレベーターでご一緒になったり、廊下で会うと
「いつもの元気がいいのよ、その調子、その調子」
と声を掛けていただける
O様と短い時間でも軽口をたたいて笑い合う仲
O様のお部屋にはいつも綺麗なユリやお花が飾ってある
それが華やかなO様らしくて、素敵
そんなO様が最近調子を崩しておられる
朝、起き上がられる際が一番痛いようで、様子を伺いながらお手伝いする
痛いからと動かないのも体の機能が落ちたり、気力に繋がらなくなってしまうので、多少の痛みを堪えても朝食は他のご利用者様と同じ場所で食べていただきたい
「痛いかもしれませんが、お手伝いしますね」
お声掛けし、O様の様子を伺いながら体を動かす
「痛みを紛らわせるために、最近のどうでもいい話をしますね」と本当にどうでもいい話をし出す私
O様が話を聞きながら
「本当にどうでもいい話ね」
笑われる
その間、O様を車椅子に移譲する
「ほら、もう終わりました」
O様もびっくりして
「本当ね、車椅子にいるわ、どうして?」
「それはですね、私が”プロ”だからです、お忘れですか?」
痛みを忘れて笑われている
「忘れていたわけじゃないけど、さすがね、声が大きいだけじゃないわね」
O様と朝食に行く間、私がO様のお隣や近くのお部屋にいるとすぐに分かる話で盛り上がる
普段は声が大きいアホでええ
それくらいで”ちょうどええ”と思っている
ご利用者様のいざというとき、プロでいられたら
何より、ご利用者様たちには元気で過ごしていただきたい
それが一番
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【スタッフつぶやき】燃料
- 2025-12-19 (金)
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以前にも書いたけれど
「このブログを読んでいる人は限られている」
そんな自信のもと、ヘルパーである私が感じたこと、ご利用者様との出来事を好き勝手に自由気ままに書かせていただいている
だから、施設であったイベントについて書くこともあるけれど、あまり書くこと、記事にすること機会が少なく、そういうちゃんとしたことは、ちゃんとしたプロに書いてもらうのがいいと思っている
「お知らせ」の中に、月に何本か「ちゃんとした文章」で演奏会などの記事が載っているのは、「ちゃんとしたプロ」が書かれているものである
プロはやっぱり、プロ
餅は餅屋である
何を書くかが私の気分次第であるように、私がブログを書いている人であることを言わなかったりする
”言わなかったり”と言うのは、言うときもある
それは私の気分次第なので、理由はない
気分屋で申し訳ない
そんな中で、N様には早々にブログの人であることを打ち明け、N様に関して書いた記事はアップする度ご報告している
N様に起床のお手伝いをしながら
「施設のイベントを紹介するわけでもなく、ときどきは私の愚痴のようなことを書いたり、自分の個人的な披露したり、こんな文章でいいんやろか、こんな内容で怒られへんやろかと思っています、そもそも誰も読んでないけど」
と話す
「施設での生活、普段、ヘルパーさんとどんなお付き合いをしているかが知れて、それがいいと思いますよ」
N様に励ましていただく
ナマ読者の声、ありがたい
そんな朝、嵐のような慌ただしい朝食の誘導を終えてエレベーターホールに行くとN様がディサービスの職員Nさんとエレベーターを待っておられる
そういえば、ディのNさんに初めましてに近い頃、エレベーターで突然告白された
「ブログ書いてる人ですよね?私、あれを読んで就職を決めたんです」
あのときのNさんを思い出し、N様にそれを伝える
N様が嬉しそうに
「ほら、やっぱり、役に立ってるし、読んでる人がいるでしょ!」
私よりも嬉しそうに興奮されているN様が愛らしく、3人で笑う
書いたことで繋がれる
書く人でよかったな、と思える瞬間
何かを創るというのは、ときどき、これでいいのか?迷子になるときがある
”マンネリ”という言葉が怖い
ご利用者様との日々に慣れが生じて自分の鮮度が落ちていると思うとき
他の誰でもなくご利用者様に「これでいい」と言っていただけると
「大丈夫」と道標になり、さらに進んでいける
そして、この記事をアップしたらN様に報告し、また「ナマいいね」をいただこうと思う
それを燃料に、また、次も書いていこう、働いていこう
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【スタッフつぶやき】逆転
- 2025-12-16 (火)
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職員はご利用者様の話、声を聞いて、なんぼである
どんな仕事でも、相手(お客様)に話をしてもらい、そこから相手の要望なり潜在的な希望なりを汲み取って、なんぼ
ヘルパーは聞き役に徹する
聞き役になれ!とおしゃべりな自分に言い聞かせ仕事をしている
最近、家庭の事情で毎週末のように帰省している
新幹線に乗っていれば2時間半で着くとは言えど、帰省する理由が重苦しいときもあり、疲れも出てくる
そんな帰省をした翌日、今日の仕事
お相手は姉さんM様
若手職員Kさんと2人1組でシーツ交換も行うお掃除のサービスに伺う
M様にお掃除に伺ったご挨拶もそこそこに、宣言する
「普段なら私、M様のお話を伺おうと思っていますが、今日は私がお喋りさせてください」
M様が聞かれる
「いいけど、どうしたの」
「帰省をして疲れているんです、私の気分転換はおしゃべりすること、だから、M様、今日は私に思いっきりお喋りさせてください」
素直な気持ちを言葉にする
そこから15分、シーツ交換をする手を動かしながら、口も動かし続ける
私の話にM様は
「それで、どうしたの」
「大変ね」
などの合いの手を私が話しやすいタイミングで入れてくれる
私の口角動きまくり
溢れる言葉、止まらぬおしゃべり
相方のKさんは洗濯に行き、その後私の話にM様同様、相槌をしながら、掃除機をかけたり、トイレ掃除をしている
シーツ交換も終わり、お部屋掃除も終了
M様に退室のご挨拶をする
「今日は私の話を満足いくまで聞いていただき、ありがとうございました」
Kさんが言う
「本当にしゃべり続けてましたね」
当然の顔をしてKさんに言う
「だから、最初から「今日はしゃべりますよ」って言うたんよ、言葉通りやろ」
私たち2人の掛け合いを笑って眺められるM様
3人して
「ありがとうございます」
と笑って仕事終了
次回はちゃんと聞き役になろうと思います
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【スタッフつぶやき】1日
- 2025-12-13 (土)
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笑って終えられる1日が本当は一番いい日なのかもしれないけれど、やっちまったなぁと思う日でも思い返せば良いことも起きてる
ただ、”やっちまった”の残り香が濃いだけ
I様のお掃除からスタート
掃除機をかけていようが、トイレ掃除をしていようが、I様のお喋りは止まることはない
お喋り大好き、I様
私もI様に負けないお喋りなので、二人して大声で廊下に響き渡る声で喋りまくる
I様の掃除の最後にはお決まりの「この世の花」
以前勤めていた施設の体操に入っていた振り付けを覚えていて、一度ご披露してから毎回所望される
I様の歌に合わせてこの日も踊らせていただく
満面の笑顔で「ありがとうね!!」と手を取って喜んでいただける、この瞬間が嬉しくて息を切らしながらも踊ってしまう
続けて別のI様のお掃除に伺う
I様はご利用者様であり、人生の先輩
そこそこ生きてくると節々で出会う、いろいろ話を聞いてほしい、聞きたい、そんな存在
「元気な間に美味しいものを食べたいし、出かけたいのよ!」
そんなI様をサポートしたい、私にできることは何だろうと言葉を聞くたび考える
I様にはいつもパワーをいただいている
仕事であって、仕事でない時間、それがI様のお掃除
午後になれば、同郷の人、S様の入浴介助
S様のお部屋にご主人と写られた写真が飾ってある
入浴後、冷蔵庫から飲み物を出しながら、S様のお若い頃の写真を眺める
写真の中のS様は「The奥様」で、とても綺麗でおしゃれ
今だって変わらないはずだけれど、目の前のS様は私のアホに付き合ってボケたらツッコんでくれる「The関西人」
S様に言う
「この人と目の前のこの人が同じ人に思われへん」
S様が言われる
「実はちゃう人かもしれんよ、内緒にしといてな」
そういう返し、めっちゃ好き!
2人で息が合って最高や
次はM様のお部屋へ
京都から神戸ってJRでも阪急でも大阪・梅田で乗り換えないと行けないけど、モナトリエではエレベーターで上から下へ
男前なM様は気遣いの人でもある
30分のサービスでは時間が少なく床掃除の邪魔になるからと、廊下に出ていただける
その期待に応えて、しっかり綺麗にしながらも時間の無駄のないようにお掃除する
ご協力いただき残った時間は、関西人のおしゃべりの時間
M様はお話上手で、私のツボを押さえてこられる
こういう話、こういう間がええねん、でも毎回M様の面白い話ばかり聞かせてもらって、私は全然面白い話ができず申し訳ないと思いつつ、M様のお話を堪能させていただく
K様はその穏やかな独特の口調で私を癒してくれる
乾物屋、屋号は「イソベ」のお嬢様
先日、今季の海苔漁が始まったとニュースで見たので
「やっぱりイソベさんも有明の海苔ですか」
と伺うとK様が
「そうね、有明もだけど、中津もあったんですよ」
「それもニュースで見たことがある!でも、中津の海苔は今は貴重品何ですよね」
と続けると
「海苔は風味がいいのよ」
K様の上品な口調で言われると、磯の香りがしてきそう
この日の締め括りは別のK様
ヘルパーあるあるで、サービスに入らなければ自分は仕事をしていてもお会いするチャンスがないご利用者様がおられる
私とK様がそうで、しばらくお会いするチャンスがなかった
「顔を見せなかっただけで、元気にしてますよ」
K様にご挨拶すると
「その笑顔が見られて嬉しいわ」
そんな嬉しい言葉をいただいたら、私、泣いちゃうぞ、K様
嬉しいのか、恥ずかしいのか、分からない感情に溢れてしまう
やからす日もあるけれど、思い返せば嬉しいことに満ちているじゃないか
幸せは気づくもの、見つけるもの、すぐそばにあるもの
振り返れば、幸せじゃないか
いい日じゃないか
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