住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog > つぶやき
つぶやき
【スタッフつぶやき】幸福な一日
- 2024-10-29 (火)
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働いていれば大変じゃない仕事など存在していない
事務職であれ、技術職であれ、営業職であれ、どんな仕事もいろいろな大変がある
介護の仕事も楽ではない、けれど、それ以上に楽しいことも存在している
私にとって、それは
「ご利用者様とお喋りすること」
お部屋のお掃除やお風呂の介助など、ご利用者様と直接関われる時間なので仕事しているようで、お喋りをしに行く時間でもある
M様のお部屋掃除ではM様は恐妻家のようで、奥様のあれやこれを面白おかしく話される
あまりの面白さに笑い声が抑えきれず、お隣のご利用者様が様子を伺いに来られるほど
最後に奥様の写真を見せていただき、笑い過ぎてすみません、と手を合わせる
別のM様のお風呂の介助では20歳までお喋りすることが好きじゃなかった話を伺う
”話す”ことは簡単なようで、簡単じゃないという話を100歳を超えた方から聞くと、何か人生の秘訣のような大切な秘密を聞くようで笑いながらも、エレベーターでメモを取ってしまう
I様のお部屋では幼い頃からの病気をお母様が亡くなられてからは良くなるという、不思議な話を不思議な雰囲気を漂わせておられるI様から伺う
午後からは食事の誘導ではよくご一緒するけれど、以外とじっくりとはお話ししたことのないW様のお掃除からスタート
お部屋から食堂までの数分では伺えないお話を伺い、改めて、人と時間をかけて話さないと知らないこと、聞けないことはたくさんあると実感する
H様のお部屋では「しっかり不良」だったH様の若かりし頃の武勇伝を伺う
これは改めて記事にしようと思うので、また後日
昼食のときもA様、H様と「私の特技は”忙しいフリをすること”です!!」とアホなことを言って笑ったし
今日はたくさん働き、たくさん喋り、たくさん笑った
私の楽しいがご利用者様の楽しいと繋がっていることが嬉しく、お互いそれが分かり合えているから笑うたび”角”がなくなり”丸々”となる
一日を終えて、笑った話、笑ったことがたくさんある日は幸せだ
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【スタッフつぶやき】言葉の本質
- 2024-10-26 (土)
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うまくいく日もあれば、いまいちな日もある
それが人生と言ってしまえばおしまいだけれど、朝からギアを一段階上げて頑張ってみても、最後の直線でタイヤが外れて、ヨロヨロながらゴールできたような、とりあえず終われた今日である
そんな今日、思い返せば違うご利用者様から違う言葉で、違う話なようで本質的には同じことを言われた気がする
気がするのは、これを書いている今、まだ頭の中がエンスト状態なので整理できていないこともあるから
なのにここに記すのは、大切なことを聞いた気がするから
一人はM様
入浴のサービス中、昔されていたお店の話の中で言われた
「お客様に合わせて話すと(営業、売り上げが)全然違うとよ」
「合わせて話すって話題とかですか?」と伺うと、ちょっと考えられ
「それだけじゃなくて、合わせる、相手に合わせると」
もう一人はK様
同じく入浴のサービス中、お部屋でラジオを聴かれていてNHKのアナウンサーの話になった
「ラジオでもNHKのアナウンサーが一番耳に心地いいのよ」
「聴きやすいではなく、耳に心地いいんですか?素敵な表現ですね」
「そう、言葉もそうだけど、テンポがいいの。他の局やテレビは早過ぎるのよ」
話す内容、話すテンポ、誰に何を伝えたいのか、何を聴きたいのか、聞かれたいのか
相手の聞こえ方やタイミング、表現や表情、相手の本当に求めているものは
忙しいのは私中心だからで、私はちゃんとお客様、ご利用者様の声を聞けているのだろうか
聞きたい声だけを聞き、言いたいことだけを言葉にしていないだろうか
今日は大切な気がするだけでもいいので
記したい
残したい
振り返りたい
そして、成長したい
ご利用者様に還元したい
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【スタッフつぶやき】エレベーター劇場
- 2024-10-25 (金)
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以前にも書いたけれど、エレベーターの短い時間でも何かが起きるときは起きる
エレベーターの短い時間だからこそ”試される”こともある
お昼ごはんはディサービスで食べられる方や外食さえる方もいるので割とエレベーターも余裕があるけれど、朝夕の食事の時間となると上の階から下の階までエレベーターが来ても満員御礼、せわしなくエレベーターも大忙し
ある日の夕食前のエレベーター
10階のI様、9階のN様、そしてS様と私が同じエレベーターに
S様とエレベーターに乗り込みながら
「お邪魔します」
「邪魔するなら降りてもらおか」
とI様、N様の存在など気にすることなく関西丸出し
そんな私たちのやり取りを
「さすが関西人!!」
と間の手も入れてくれるI様、N様も笑ってご一緒する
その翌日も偶然同じメンバーとなった
「本日も失礼致します」
とエレベーターに乗り込み、私が
「こんな私でも親戚周りでは大人しい方で通ってます」
と話すとS様が
「ほんまかいな」
と関西人の本能としてツッコミを入れてくれる
続けてN様が
「どう大人しいの?」
と聞かれたので我が母親の小話を一つ披露した
私の姉は東京生まれ、東京育ちの人と結婚をした
姉の結婚式には義兄の会社の社長さんも来賓として出席され、母は当然、社長へご挨拶にビールを注ぎに伺った
ビールを注ぎながら、母は
「社長さん、今日いただいた結婚祝い、お返ししますんで、給料を上げてやってください」
と言ったらしい
そして、「そう言うたった」と親族の席に戻って来て自慢し、拍手喝采されていた
話終わったと同時にエレベーターが開く
”決まった!”
ドヤ顔の私
I様、N様ともにどっちの意味か知らないけれど「すごいわね」と笑いながら席に移動される
「やるやん」っと本当に褒めてる方の言葉をくれるS様
これだから関西人はやめられない
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【スタッフつぶやき】人柄を表現する言葉
- 2024-10-18 (金)
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人を表現する言葉を考える
私は他人様から「明るい」「元気」「パワーがある」などの言葉で”私”という人柄を表現してもらう、されることが多い
人によっては「素直」や「面白い」や「おとなしい」「真面目」など人を表す言葉は多種多様
でも、どれも聞いたことがある表現に落ち着く
S様はとてもキレイな方
背が高く、細身で、スッと通った鼻筋にショートヘアにふんわりとした前髪が爽やかで宝塚歌劇の男役のよう
ただ、おしゃべりされるとその爽やかな外見とは変わって、大きく開けた目と口で豪快に笑われ、長い腕を駆使して体全体でおしゃべりされる
そんなべっぴんさんS様がご主人のお話をされる
S様のご主人は保険のお仕事をされていて、とても人当たりもよく、いい人だったそう
S様は昔、北海道に憧れてて、富良野や宗谷岬とか行ってみたいと思われていたけれど、ご主人が仕事してるときは忙しくてそんな時間もできなかった
S様自身、そんな話をご主人にしたかどうかも忘れていたのに、ご主人は仕事を退職したのち、S様を誘って北海道に旅行された
しかも、北九州からフェリーも使わず全行程をご主人が運転される車で
S様曰く
「私は何をしても不器用で、でも、あの人は何をさせても器用だった」
ご主人のお話をされるS様はとても嬉しそうで、聞いている私も幸せにしてもらえる大好きな話題の一つ
そして、毎回お話の最後に言われる
「本当に便利な人だったのに、先に逝くんだから不便で仕方ない」
S様特有の褒め言葉
人を表現する言葉として”便利”は褒め言葉ですか?!といつも二人で大笑いする
きっと素敵なご夫婦だったんだろうなと思える、ご夫婦だからこそできる表現が秀逸
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【スタッフつぶやき】前を向く女性
- 2024-10-15 (火)
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介護の仕事をしていて特に慎重に言葉を選ばないといけないとき
それはご利用者様周辺の方々のご不幸の話に触れるときだと思う
何年何十年と”とき”が経っていても悲しみは人それぞれであり、私はただその言葉たちを受け入れることしかできないと思っている
C様は今でもモナトリエからご自分でスポーツジムに通われている強者
年齢が半分の私よりもきっと健康で、体力測定をしても敵わないかもしれない
ある真夏の日、お風呂の準備が整いC様に声掛けにお部屋に伺った
普段は麻雀ゲームに熱中されていることもあれば、ベットでのんびりされている
その日のC様はベランダの窓越しに遠くを見て佇んでおられる
そのC様の寂しそうな表情に普段とは違うものを感じ
「どうかされましたか?」
と伺うと
「友だちが亡くなったの」
と静かに言われる
何か言葉にしようと思っても、何を言葉にすればいいのかわからない私
C様はそれを察して、その場を和ませようと少し笑顔を見せられる
夏の盛り、夕方といえどまだ容赦のない日差しが痛い、言葉にできない私に突き刺さる
次の瞬間、C様が私の手を握って仰った
「大丈夫、私は生きる!長生きする!」
私が覚えているのは大きく頷いて「はい」と言って、退室させていただいたこと
私は泣きそうだった
本当は泣いていたのかもしれない
夏の夕暮れの出来事
多分1〜2分の出来事
痛いほどの夏の日差し、言葉にできなかった私
柔らかい秋の日差しになった今、C様が健やかに過ごせるよう、一生懸命働こうと思う
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