住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog > 【お楽しみ会・歴史講和】モナトリエ・デイサービスセンター
【お楽しみ会・歴史講和】モナトリエ・デイサービスセンター
- 2019-08-23 (金)
貴重な写真や地図に思いを重ね、
懐かしい記憶を楽しく辿る。
7月のお楽しみ会は、「北九州市の文化財を守る会」理事長の前薗廣幸さんによる地域の歴史講話です。
正面の大きなスクリーンにまず映し出されたのは、北九州市を撮影したものでは一番古いという写真。「この風景に見覚えのある方おられますか?」と前薗理事長。どなたからもお返事がない中、「さすがにいないですね。これ江戸時代です」との説明に笑い声が上がります。
これは尊王攘夷を訴え外国船を打ち払った長州藩への報復に来た四か国連合艦隊で、フランス人が撮影したものだそう。
続いては、石炭の輸出が日本一になり、九州初の鉄道会社ができた頃の門司、今も残る高い煙突が特徴の大里製糖など、写真や地図が次々と映し出され「懐かしい~」と頷きながら詳しい説明に聞き入る皆さん。
「この門を通った著名人は誰でしょうか?」と映し出されたのは、小倉城内に残る第12師団司令部正門跡。客席からはすぐに「森鷗外」と答える声。
昭和になり軍都として栄えた頃の「小倉陸軍造兵廠」に続いては、戦後の写真。「これ覚えていますか?小さな扇形に見えるところ。小倉駅の裏側にあった野球場です」との説明に、客席ではゆっくり頷く男性が。
その後も、石炭の積出で繁栄していた頃の若松の港に泊まっていた帆船、若戸大橋の開通、戦前に計画されていた海底を通る若戸トンネルの資料。八幡の話しでは、製鐵所ができる前、その工事中、官舎、初代本事務所、創業時から稼働するクレーン。戸畑では、海水浴場として賑わっていた頃の白砂青松の海岸、九州工業大学の前身である明治専門学校創業時など、貴重な写真の数々を堪能。
「今後、見たい写真のリクエストはありませんか?」との前薗理事長の問いかけに、「小倉の400年の歴史について写真とお話しが伺えたら」「色々とお聞かせ願いたいし、うちにもかなり資料があります」など活発なやりとりが、しばらく続いた午後でした。
「北九州市の文化財を守る会」
北九州市における文化財愛護運動の原点になることを目指し、昭和46年に発足。八幡東区の「東田第一高炉跡」や、戸畑区の「旧安川邸」などの保存運動を行う一方、全国大会での発表や講演会等で、北九州市の歴史について発信。平成29年には、任意団体から公益を目的とする特定非営利活動法人に衣替え。今年4月から八幡東区の「旧百三十銀行八幡支店」の指定管理者となる。現在の会員は約110名。
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