住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog > 【ピアノ演奏会】モナトリエ

【ピアノ演奏会】モナトリエ

  • 2023-01-31 (火)

女性作曲家や晩年のショパンなど
演奏機会がまれな作品も堪能。


 1月のピアノ演奏会にお迎えしたのは、東京と福岡でご活躍の矢持真希子さん。「皆さん、こんにちは」とのご挨拶に、会場からもマスク越しに控えめながら、明るい「こんにちは」の声が返されます。華やかなピンクの衣装は、20年来のご友人が制作してくれるオリジナルドレスの中でも、特に思い入れがあるものだそうで、お近くでご覧になった方からは「素敵ね~」の声が上がります。
「お会いできるの楽しみにして来ました」という矢持さんの1曲目は、フォーレの『シシリエンヌ』。静かなメロディが流れ始めると、ゆっくりと体を揺らす方、「上手ねぇ」とささやく方、頭上に手を伸ばし拍手を送る方など、いつものように思い思いにお楽しみです。続いては、ドビュッシーの『アラベスク第1番』。「アラベスクというのは模様のことです。音楽の響きがどんどん変わっていくことで、万華鏡が移り変わるような演奏ができれば」と矢持さん。豊かな音色に大きな拍手が上がります。
 「次は、おそらく皆さんがご存知でないファニー・メンデルスゾーンを。多分、皆さんがご存知のメンデルスゾーンは、ファニーではなくフェリックスです。ファニーはフェリックスの姉。実は彼女も作曲家でピアニストでしたが、当時は女性が世に出るのはとても難しく、才能がありながらも…」という紹介に、客席では多くの女性が何度も頷くご様子が。ファニーの『ピアノのための4つの歌』より第2番が演奏されると、後列の方も首を伸ばして、真っすぐにステージを見つめられます。
 後半はショパンを3曲。これぞショパンのノクターンと言われる『作品9-2』、あまり演奏されないという『作品62-1』、そして『ピアノソナタ第3番第1楽章』。若かりし頃から晩年まで、多彩なショパンの世界が広がります。アンコールは、『夕焼け小焼け』。小さくも温かな歌声が会場を優しく包み込み、大きな拍手でお開きとなりました。


ピアノ 矢持真希子(やもちまきこ)さん
福岡県立東筑高等学校出身。お茶の水女子大学文教育学部芸術表現行動学科卒業。同大学大学院人間文化研究科人文学専攻音楽表現学修了。ポーランド・ワルシャワにて研鑽を積み、ピアノソロ活動とともに、「ローラント・バーダー指揮、ポーランド・クラクフ室内管弦楽団」、「村方千之指揮、SEN室内オーケストラ」や多くの合唱団との共演をはじめ、オペラ公演の音楽スタッフ等でも活躍。次回公演は、3/11(土)紀尾井町サロンホール(東京)、4/22(土)ウェルとばた中ホール(北九州)を予定。


住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog > 【ピアノ演奏会】モナトリエ

タグクラウド
検索
購読
ナビゲーション

ページの先頭へ戻る▲