住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog

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【モナトリエ10年の歩み≪中編≫】モナトリエ

  • 2022-06-25 (土)

誰にとっても暮らしやすい日々を目指して。

 モナトリエでは、オープン当初より、さまざまな種類の趣向を凝らしたイベントを開催してまいりました。映画観賞会やカラオケ大会といった日常的な催しから、月替わりのお楽しみとしては、落語や講演会、大道芸やダンス、季節の訪れを告げる、小倉祇園太鼓や小倉十日ゑびす祭「宝恵かご道中」といった郷土芸能など、少し振り返るだけでも枚挙にいとまがありません。
 中でも特に力を入れてきたのが、演奏会です。オープン当初から毎月お越しくださっていた、ピアノ、チェロ、ファゴットの三重奏「トリオ・ラモ」さんをはじめ、ギター、バイオリン、ビオラなどの演奏家や指揮者、声楽家など、地元の若手音楽家がホール以外で演奏を行うアウトリーチ活動の場としての一翼も担いつつ、生演奏の醍醐味をお届けしてまいりました。


 館内イベントの他にも、気候の良い時期には、ホテルや郊外のカフェ、季節の花々を求めてのドライブレクリエーションにも度々、繰り出しておりましたが、月日が流れるうちに、ご入居様も年齢を重ねられ、介護度が上がる方々が見受けられるようになっていました。
このままの体制では、重度化への十分な対応をさせていただくのは難しいのではないか。そのような思いから、ご病気やお怪我で通院が難しい方々に対し、医師が皆様の居室を訪問し健康状態を管理する「訪問診療」の提供を始めました。現在では、13カ所の在宅支援診療所と連携体制をとっており、さまざまな専門分野に対応させていただいております。併せて、館内に訪問看護ステーションを開設し体制を整えたことで、居室での医療処置や終末期のケアまで実施できるようになりました。
また、認知症についてもより適切な取り組みが必要だと考え、福祉の先進国とされるスウェーデンに研修に向かったのは、2014年の夏のことです。認知症の方の尊厳を守りつつ、人と人とのぬくもりが感じられる数々の取り組みに感銘を受け、少しずつ日々の暮らしに取り入れていきました。
スウェーデンの良いところを生かしつつ、2017年12月には、鷲峰山や紫川など豊かな自然が広がる、小倉南区蒲生に「モンテラッセ」をオープン。こちらは、重度の認知症の方の看取りまで対応させていただける、少人数のグループホームにデイサービスを併設したもので、無垢材や珪藻土など多くの自然素材を使い、日光浴やティータイムにぴったりな大きなガラス張りのサンルームも備えています。敷地内には菜園もあり、野菜やお花を眺め育て、収穫物でお料理を楽しむなど、季節の移ろいを感じていただけることも特徴の一つです。


そして、「モンテラッセ」開設の準備を進める中、もう一つの大きな転機がありました。精神科の訪問看護を専門とする看護師と作業療法士との出会いです。彼らと話すうちに、統合失調症、感情障害(うつ病・双極性障害)、社会不安障害、適応障害など、社会の見えにくい部分に追い込まれがちな症状を抱える方々が多くおられることに、遅ればせながら気づきました。精神的な不安を抱える方々に寄り添い、支え、共に生きるお手伝いの一助になればと、「精神科訪問看護ステーション」を開設したのは、モンテラッセより少し早い2017年3月のことです。誰もが住み慣れた地域で自分らしく暮らすためのお手伝いは、モナトリエの根幹を成す想いとなっております。(次号につづく)


【フェルトで紫陽花作り】モナトリエ・デイサービスセンター

  • 2022-06-25 (土)

「わぁ、すごい」「かわいい」と、見本をご覧になった方々の声。外部講師による6月の教室は、「フェルトで作る紫陽花」です。
まずは、小さな四角いフェルト生地を四つ折りにし、中心部や外周をカット。開くと花の形になりますが、厚みが増したフェルトを切るのは、ちょっとした力作業。そのため、フェルトを広げたまま、器用にカットされる方もおられ、「その切り方、すごくかわいいですね」と、先生もアレンジ力に驚かれます。
 フェルトの中心に開けた穴にモールを通し、花芯や茎に見立てるのも細かくコツがいる作業。先生と2、3回練習し、「あっ、大丈夫」と、ご自分で取り組まれたり、お仲間にアドバイスされたり。10本程の花ができたら、ドーム状の発泡スチロールに挿し、形を整えていきます。今回も、同じ材料のみとは思えないほど、表情豊かな作品が咲き誇りました。



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