住宅型有料老人ホーム「モナトリエ」スタッフBlog > 【モナトリエ10年の歩み≪前編≫】モナトリエ
【モナトリエ10年の歩み≪前編≫】モナトリエ
- 2022-05-24 (火)
風薫る爽やかな好天に恵まれた5月1日。モナトリエは、10周年の幕開けを迎えることができました。これもひとえに皆様方のお力添えのおかげだと、あらためて感謝の思いを深くいたしております。本来なら、祝宴でおもてなしをさせていただきたいところではございますが、コロナ禍では、それもままなりません。この10年を振り返り、モナトリエ誕生のいきさつやこれまでの歩み、そしてこれからの想いについて、お伝えさせていただくことにいたしました。
高齢者施設といえば、郊外にひっそりとあり、社会から切り離されたような所謂「施設入所」が一般的とされていた十数年前。そこに至るまでの長い人生で、十分に社会や地域に貢献されてきた人生の先輩方のセカンドライフが、このようなことでよいのだろうかと疑問を持ちました。住み慣れた街でアクティブにお出かけを楽しむ。ご家族やお友達にお訪ねいただくにもアクセスの良い場所で、華やぎのある日々をお過ごしいただくことはできないかと、小倉都心部の魚町、モノレールに面した平和通りでの開業に向け、準備を進めました。
その際、大切に考えたのは、日常の暮らしから、決して大きく引き離されてはならないということです。ご夫婦が共に年齢を重ね、どちらかに支援や介護が必要となった時、ご家族といえども24時間おそばで過ごすのは、心身のご負担を考えると現実的ではありません。無理のないペースで寄り添い、急を要する時はすぐに駆け付けることができ、介護疲れせず程よい距離を保つには、高齢者施設にマンション棟を隣接すればよいのではないか。お隣なら、小まめに行き来することも、お食事をご一緒に召し上がっていただくこともできます。
遠方にお住いのご家族やお友達が訪ねて来られた際には、徒歩や車いすで連れ立って、井筒屋や銀天街、旦過市場にお出かけできるのも、街中にあればこそ。映画館や劇場、図書館や文学館などの文化施設も多く、緑あふれる公園や憩いの水辺・紫川もすぐ近くにあり、お一人お一人が思い思いに日々を楽しめる。そのような彩り豊かな場所で、「人生というキャンバスに幸せを描くアトリエとなるお住まいに」、との願いを込め、「モナトリエ」と名付けました。フランス語で「私の=モン」に「アトリエ」をプラスした造語です。
このように、従来の郊外型ではなく、医療モールやレストラン、マンション棟などを備えた取り組みを提示した計画は、「国土交通省高齢者居住安定化モデル事業」に採択され、小倉都心部に2012年5月、モナトリエは誕生いたしました。
オープン当初にお迎えしたご入居者様は、わずか数名。しかし、皆様のお口添えや、行政、医療機関、福祉関連の事業所の方々からのご紹介もあり、ようやくコミュニティーとしての形が整ってまいりました。多くの皆様、お一人お一人の状況に応じて質の高い多様なサービスが提供できるよう、介護福祉士や看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)に加え、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、柔道整復師などのリハビリ専門職の拡充を進める流れは今にも続いております。(次号につづく)
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