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【紙芝居コンサート】モナトリエ

  • 2025-06-14 (土)

扉が開き、紙芝居の世界へ
次々と広がる子ども時代の光景


 4月半ばの昼下がり。イベントの開幕に備えて、ステージのテーブルには懐かしい木製のケースが。先に会場入りされた方々は、「こっち、こっち」とお仲間を前のお席に手招きされます。
 「紙芝居、懐かしいねぇ~。1銭持って行ったらあめ玉が1つもらえるの」「話の続きが気になっても、親も毎日はお金をくれなかったよね」と、たちまち子ども時代がよみがえります。今日お迎えしたのは、地域で紙芝居活動を続ける松岡やすこさんです。
 拍子木代わりのそろばんを鳴らす音に続き、「はじまり、はじまり~、今日の紙芝居はジャーン!!」と紙芝居の扉が開き『ネズミ経』のタイトルが高らかに告げられます。「むか~し、むかし」から始まる軽妙な語り口に、首を伸ばしたり前のめりになったり。主役のおばあさんが旅の僧から習ったお経は、ネズミの動きを読み上げただけのインチキなもの。そうとは知らずに毎日熱心に唱えていると、ある日泥棒がやって来て…。話が落ちに向かうにつれ、会場からは笑い声が聞こえ始めます。
2つ目のお話しは『花咲じじい』。2人のおじいさんの見事な演じ分けもあり、「子どもの頃と違って、今なら意地悪じいさんが嫉妬する気持ちも分かるわぁ」という感想も。幕間には、松岡さんの奏でるギターを伴奏に、『春の小川』と『春が来た』を合唱。お馴染みの曲だけに、皆様の大きな声が広がります。
この日のトリは、『裸の王様』。織物職人、お城の家来たち、民衆と、登場人物が多いこのお話も松岡さんの手にかかれば自然に引き込まれ、架空の織物も見えてくるようですが、結末はご存じの通り。「おしまい」の声とともにパタンパタンと紙芝居の扉が閉じられます。
 「楽しかった~。子どもの頃はおじさんが太鼓をたたいて紙芝居の呼び込みをしていました」「母に何回も1銭をねだるほど大好きでした」と、しばし童心に返りお楽しみいただけたようです。

紙芝居屋 松岡やすこさん
テアトルアカデミーで演劇を学んだ後、「劇団や♫北九州」を立ち上げ朗読劇に取り組む。7年前からは、北九州市社会福祉協議会の「いきいきサロン」にて、紙芝居団体の主宰として月1回の活動を継続。若い頃から続けているギターやボーカルのスキルも生かしながら、福岡県内を中心にイベント出演にも力を入れている。


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