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【スタッフつぶやき】宝物になる瞬間

どの仕事であっても机上で学ぶものと、実践で行う仕事の間には経験を積まないとうまくいかない、できないことが多々ある
介護の仕事でいえば、身体介助がその一つ

ベット上で着替えを行うにしても、どのような言葉掛けをすれば分かりやすく伝わるのか、どのような動きがより負担なく、効率よくできるのか、ご利用者様の状態によって変わってくる
ベットから車椅子などへの移動は自分とご利用者様の体格の違いなども考慮し、当然のことながらご利用者様の安全を考え、自分自身の体への負担も考慮しなければならない

ご利用者様にどのように動いていただければ安全に、楽に移動いていただけるかは経験と技術が必要になる

介護の新人Kさんがベットから車椅子の移乗に悩んでいた
I様はご自分で立ち上がられるけれど、座るためにどこに手を置けばいいのか、どのようにお尻を動かせばいいのか、悩まれることがある
そういうとき私はI様に「ここに手を置かれてください」や「私が(後方の)お手伝いをしてもいいですか?」と声をかける
そうするとI様がゆっくりとご自分のペースで動かれる
とKさんに伝える

教えてもらってすぐにできれば、先生はこの世に必要なくなる

Kさんは私の他にも諸先輩たちにアドバイスを求め、声掛けや介助動作を試行錯誤し続けても、やっぱりI様の介助に時間がかかりI様にご迷惑を掛けていると悩んでいた

ある日、Kさんが自分の不甲斐なさにポロっとI様に呟いた
「なかなか上手にできず、時間がかかってしまって、、、、もっと練習しますね」
I様はKさんに
「そんなことないよ、できてるよ」
「ありがとう」
と言葉をいただいたそう
泣きそうなほど嬉しかった、と話すKさんは今もI様とのこの瞬間を宝物にしている

I様は普段から物静かで、でも励ましや感謝を要所で言葉にしていただける
そんなI様が笑顔と共にKさんに言われている姿が想像できる
頑張っているKさんをちゃんと見ていてくれるI様

ひと言に救われることが多々ある
介護の仕事は人と密に関わる仕事だからこそ、大変なこともあれば、人の優しさ、温かさに直に触れ、代え難い仕事になる


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